宮崎県は31日、県所有の種牛「富士蜜龍(ふじみつりゅう)」(4歳2か月)の遺伝子が牛伝染性リンパ腫(BL)に抵抗性を持ち、子牛に必ず遺伝することが明らかになったと発表した。
BLとは何か
県などによると、BLは「血液のがん」とされ、ウイルスによって感染する。ワクチンや治療法はなく、発症すると死に至り、肉は廃棄される。人には感染しない。ウイルスを保有する牛の3~5%が発症する。2025年度は宮崎県内で182頭、全国で4594頭が発症した。
調査の経緯と今後の活用
23年7月、BLの抵抗性遺伝子の研究に取り組む大分県から宮崎県側に情報提供があり、宮崎大が調査して判明した。抵抗性があれば感染してもウイルスが増えず、発症したり、ほかの牛に感染させたりするリスクが大幅に低くなるという。
今後、BLのメカニズムの解明や同様の遺伝子を持つ種牛の育成に役立てる。宮崎県畜産振興課は「県畜産の生産性向上に大きく貢献できる」としている。



