「かわいいフィジカルAI」LOVOT、日本の勝ち筋に? 社長が語る可能性
「かわいいフィジカルAI」LOVOT、日本の勝ち筋に? 社長が語る可能性

AIを搭載したロボットが現実世界を認識して動く「フィジカルAI」への注目が高まっている。人の代わりに作業を実行し、人手不足の解消や生産性の向上につながる技術として期待されているためだ。

一方で、ロボットの価値は作業の代換だけではない。人との信頼関係を築き、生活や職場に新たな価値をもたらすロボットもある。漫画『ドラえもん』や『鉄腕アトム』のように、ロボットを人間の友達や仲間として描く作品は、日本で身近な存在だ。

「人の愛する力を育む家庭型ロボット」こと「LOVOT」(らぼっと)もその1つだ。人が近づくと、不思議そうに見上げ、触れると嬉しそうに手をパタパタと動かす。抱き上げるとほんのり温かく、腕の中でうとうとすることもある。かわいがってくれた人を覚え、後をついてきたり、甘えたりする――LOVOTは、こうした人との触れ合いを通じて愛着を育むロボットだ。

作業の代換だけでは測れない、ロボットの価値

現在、フィジカルAIとして注目されているのは、人に代わって作業をこなす「タスク遂行型」だ。工場や物流現場での作業から、家庭での掃除などの家事まで、幅広い場面での活用が期待されている。導入によって、コスト削減や生産性の向上、作業者の負担軽減、安全性の向上などにつながる。

一方、人との関係性を築くロボットでも、身体性(フィジカル)が必要だ。人間が相手の目を見たり、スキンシップをしたりするように、ロボットも身体を持つことで、人との信頼関係を築きやすくなる。家庭や学校、病院などでの活用が想定され、会話を促したり、心の回復力(レジリエンス)や心身の健康(ウェルビーイング)を支えたりする効果が期待されている。

「Value for money」と「Priceless」の2つの領域

GROOVE Xが実施した調査では、フィジカルAIに対して「家事代行を期待する」人が43.7%だったのに対し、「家族のように感じる可能性がある」と回答した人は33.1%に上った。

今後「関係形成型フィジカルAI」の需要が伸びるとみている。