終末の時代が近づいている―。そんな終末論を説くニュースや論考が世界では取り沙汰されている。特に、米国のトランプ大統領が演説で「このままでは第三次世界大戦が起きる」「世界はハルマゲドン(終末の決戦)に向かっている」といった発言をする度に議論を呼んでいる。第三次大戦は回避しなければならないが、中東やウクライナでの戦争は収束とはほど遠く、仮に台湾で有事となれば、平和国家の日本も紛争に巻き込まれる恐れがある。
終末論と聖書の預言
戦争だけでなく、気候変動による豪雨や干魃、森林火災などの災害は激甚化し、巨大地震などの天変地異も加わる。急速に進化する人工知能(AI)がどんな未来をもたらすのか誰にもわからない。AIに聞いてみると、世界は大変革期にあり、リアルな不安や危機感が終末時代は近いと感じさせているという答えが返ってきた。
トランプ氏の終末論の根拠は聖書だ。AIもない約3400年も前から多くの著者たちによって書かれ、編纂されたベストセラー書物は、終末時代をどう預言しているのか。聖書を「神の言葉だ」と字義通りに信じるキリスト教プロテスタントの福音派「一麦の群」が今月、兵庫県西宮市で開いた夏期聖会に参加した。
希望に満ちたメッセージ
会では、東京オンヌリキリスト教会の福澤牧人牧師が講師として招かれ、「終末時代・希望に満ち溢れる教会」について2日間、ヨハネの黙示録を中心に講義した。聖会の直前に教会が火事で焼ける災難に見舞われた福澤師だったが、終始、力強く希望に満ちたメッセージだった。「いまは希望を見る時代である」「若い人たちが立ち上がる時代がくる」と語っていたことが印象的だった。
人間は未来を知ることはできない。戦争や天変地異、不法が横行する闇の時代に、救いと希望という光の道もあることを伝えていくことが求められているのではないだろうか。
IGNITEプロジェクトの取り組み
英日バイリンガル・ニュース・オピニオンサイト、Japan Forward(JF)は、日本の次世代を担う学生や新社会人たちの声を世界に発信する「IGNITE(心に火を灯す)」プロジェクトを昨夏から展開している。これまでに50本以上の記事が世界に配信されたことを祝い、JFはIGNITEアルムナイ(同窓生)を招待してティーパーティーを開いた。
IGNITEで活動を発信してきた学生、アルムナイの21人が集い、デジタル庁でチーフアーキテクトを務める本丸達也氏、セイコーウオッチの内藤昭男社長、米メディアで活躍する元JF記者のアリエル・ブセット氏から話を聞き、AI時代が到来した日本や世界の未来、情報発信の形などさまざまな角度から議論した。
上の英文(日本語訳)は、パーティーについてIGNITEアルムナイの学生記者、田哲さんが執筆した記事の見出しだ。参加者たちはAI時代の到来で仕事がなくなるのではと不安を感じながらも、急速に変化する社会の中で自らの道を必死に探っていた。田さんは「当事者でなければ経験し得ないリアルな現状と現場感覚こそ、人間がこれから発信していく上で欠かせない」と記事を締めくくった。
不安の時代でも、人々は生きる喜びと希望を見いだすことができる。それを手助けする灯台のようなメディアをつくることができたら、JFにとってこれ以上の喜びはない。



