NGK社長、半導体市場拡大受け新工場建設を検討「生産能力強化が必要」
NGK社長、半導体市場拡大で新工場建設を検討

半導体製造装置向け製品を手がけるNGK(旧日本ガイシ、名古屋市)が、国内外での新工場建設を検討している。小林茂社長が2026年7月9日に名古屋市で行ったインタビューで明らかにした。半導体市場の急成長に合わせ、生産能力を強化する狙いだ。

長期経営計画で売上高倍増目標

NGKは2026年5月に発表した長期経営計画で、2035年度の売上高を1.3兆円とする目標を掲げた。2025年度の売上高は6701億円で、10年で約2倍に成長させる計画だ。小林社長は「まず2030年度の目標を売上高9千億円、うち新規事業を1千億円としている。社内で検討し数字を積み重ねた結果なので、達成できる自信がある」と述べた。

一方、2035年度の目標については「1.3兆円、うち新規事業は3千億円。今までのやり方ではハードルが高く、新規事業をどこまで伸ばせるかにかかっている」と説明した。

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AI需要が成長を後押し

飛躍的な成長を見込む要因として、小林社長は「AI(人工知能)をはじめとする半導体市場の拡大が続く」と指摘。半導体製造装置向けのセラミックス製品など、同社のコア技術が需要増に対応できると強調した。具体的な新工場の場所や投資額については明らかにしなかったが、「国内外の複数の候補地を検討しており、生産能力強化は急務だ」と述べた。

NGKは2026年7月、石川県能美市に半導体関連部品の新工場を建設し、2029年秋の稼働を目指すことも発表している。今回の検討はそれに追加する形となる。

新規事業の拡大が鍵

小林社長は、新規事業の育成が成長戦略の要と位置づける。「既存の半導体関連事業に加え、環境エネルギーやヘルスケア分野での新製品を開発中だ。これらが軌道に乗れば、目標達成の確度が高まる」と語った。

同社は2025年度に過去最高の売上高を記録しており、半導体市場の好調を背景に業績は堅調だ。しかし、世界的な半導体需要の変動や競争激化などのリスクも存在する。小林社長は「技術力と顧客基盤を強みに、持続的な成長を目指す」と述べた。

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