メモリー半導体大手キオクシアホールディングスが2026年6月に株式時価総額44兆円超で一時国内首位に立ったが、その後株価はピーク時の11万2700円から半値以下に落ち込み、現在の時価総額は30兆円前後で推移している。市況や世界情勢の影響を受けやすいメモリー半導体ならではの変動ぶりだ。
第1四半期の営業利益は28倍超の1.27兆円
キオクシアの直近の27年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比5.15倍の1兆7671億円、営業利益が同28.3倍の1兆2700億円と異次元の好業績を記録した。主因は、主力のNAND型フラッシュメモリーの世界的な需給逼迫にある。
AI半導体向けで需要が爆発したDRAM(コンピューター計算用メモリー)の大増産に韓国サムスン電子やSKハイニックス、米マイクロン・テクノロジーが邁進した結果、NANDの供給が後回しにされ、供給不足が発生。顧客が高値でNANDを買いあさる状況が生まれた。
第2四半期の単体営業利益は1.5倍増の1.89兆円へ
続く第2四半期の単体営業利益も1兆8900億円へ1.5倍増が見込まれる。長期契約で自信を強めるものの、海外勢の情報開示はさらに先を行っており、競争環境は厳しさを増す。
鬼門の設備投資、規模とタイミングが最大の難関
今後の焦点として、設備投資の規模とタイミングが最大の難関とされる。市況変動に左右されやすいメモリー半導体事業において、過剰投資や投資の遅れが業績に直結するリスクが常につきまとう。



