2024年の世界半導体市場は、生成AI(人工知能)向けの需要拡大と半導体不足からの回復を背景に、過去最高を記録した。特にメモリ半導体の売上高が大きく伸び、市場全体を牽引した。
生成AIが半導体需要を牽引
生成AIの普及により、データセンター向けの半導体需要が急増している。特に、AI処理に必要なGPU(画像処理半導体)やHBM(高帯域メモリ)などの需要が高まっており、半導体メーカーの業績を押し上げている。
また、2023年まで続いた半導体不足からの回復も成長に寄与した。自動車や産業機器向けの半導体供給が正常化し、幅広い分野で販売が伸びた。
メモリ市場が成長を牽引
市場調査会社のデータによると、2024年の半導体市場全体の売上高は前年比で約18%増加し、過去最高を更新した。特に、DRAM(記憶保持動作が必要な半導体メモリ)とNAND型フラッシュメモリの売上高が大きく伸びた。
DRAM市場は、生成AI向けサーバー需要に加え、スマートフォンやPC向けの需要も堅調で、前年比で大幅な成長を記録した。NAND型フラッシュメモリも、データセンター向けストレージ需要が拡大し、成長を牽引した。
今後の見通し
2025年も生成AI関連の需要は引き続き拡大が見込まれており、半導体市場の成長が続くとの見方が強い。一方で、地政学リスクや需要変動への懸念もあり、市場の先行きは不透明な要素も残る。
半導体メーカー各社は、生成AI向けの先端製品の開発や生産能力の増強に注力しており、市場の成長に対応する構えだ。



