東京都江戸川区の一之江駅周辺は、23区内でありながら家賃が5万円台からという驚きのエリアだ。都営新宿線で大手町まで約25分と交通の便も良く、静かな住宅街が広がる。今回は、そんな一之江の知られざる魅力と、家賃が安い理由を探る。
一之江の家賃相場と特徴
一之江駅は、都営新宿線の各駅停車のみが停まる駅で、急行は通過する。そのため、隣の船堀駅に比べると開発が進んでおらず、静かな環境が保たれている。地元の不動産会社「日陽不動産」の諸永学さんによると、シングル向けなら5万円台、ファミリー向けでも駅から少し離れれば7万円台から物件が見つかるという。
また、一之江は環状七号線が横切っているため、大規模な開発の余地が限られている。これも家賃が抑えられている要因の一つだ。
タワマンが建たない理由
一之江にはタワーマンションがほとんどない。その理由は、かつてこの地域が水田地帯だったことに起因する。昔からの農家が所有する広い土地が多く、大地主が土地を手放さないため、大規模な再開発が進みにくいのだ。
実際に一之江境川親水公園沿いを歩くと、立派な瓦屋根の邸宅が立ち並び、鴨が泳ぐ小川を見下ろす風景が広がる。このような景観は、都会の喧騒を忘れさせてくれる。
水田地帯としての歴史
一之江はかつて水田が広がる農業地帯だった。現在でもビニールハウスが点在し、農業の名残を感じさせる。昔から住む住民は土地を広く持っており、そのため家々はゆったりとした造りになっている。これが、家賃の安さと高級住宅地のような外観のギャップを生んでいる。
交通の便と生活環境
一之江駅からは都営新宿線で新宿や大手町へ直通でき、通勤に便利だ。周辺にはスーパーや飲食店も充実しており、生活に困ることはない。公園も多く、子育て世帯にも人気がある。
このように、一之江は23区でありながら、のどかな田舎の雰囲気を残し、家賃も安い穴場エリアと言える。タワマンが建たない理由を知れば、その魅力がさらに理解できるだろう。



