パナソニック調査、子世代の87.3%が親の老いのサインを実感 実家の設備更新がQOL向上の鍵に
パナソニック調査、子世代の87.3%が親の老いを実感 照明更新が鍵

パナソニックは7月30日、実家のあかりに関する意識調査の結果を発表した。調査は2026年7月9日~13日、親と離れて暮らす20~59歳の男女、および子どもと離れて暮らす60~79歳の男女計800名を対象にインターネットで実施された。

子世代の87.3%が親の老いのサインを実感

調査によると、子世代(20~59歳)の87.3%が、離れて暮らす親の身体的な変化や衰えを実感していることが分かった。「とても感じる」が45.3%、「やや感じる」が42.0%だった。

具体的な変化としては、「耳が遠くなった(テレビの音量が大きい、聞き返す事が増えたなど)」が49.0%で最も多く、次いで「歩きづらそうにしている」が44.7%、「視力の衰え(小さい文字が見えにくそう、細かい手元作業がしにくそう)」が37.5%と続いた。

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実家の設備更新、実行に移せない子世代

子世代の52.3%が「実家の設備をアップデートして親のくらしの質(QOL)を上げたい」と考えている一方、実際に対策を行っている人は40.2%にとどまり、59.8%は必要性を感じつつも実行できていない。

実行できていない理由では、「何から手をつけていいかわからないから」が43.2%で最多。次いで「費用がかかるから」が41.6%、「親が『今のままでいい』『もったいない』と変化を嫌がる・遠慮するから」が29.6%と続き、具体的な着手方法が分からないという悩みに加え、親自身の心理的なハードルが壁となっている実態が浮き彫りになった。

親世代が感じる不便、最多は「視力の衰え」

親世代(60~79歳)が日常で不便やストレスを感じることについては、「視力の衰え(小さい文字が見えにくいなど)」が53.5%で最多だった。

また、「高い所の掃除や電球交換が怖い・大変」と答えた人のうち、71.7%が「怖い・大変だと思いつつも、無理をして自分で作業している」と回答。視力が衰える中、あかりのメンテナンスにおいて危険な高所作業を無理して行っている実態が明らかになった。

親世代の本音については、「加齢だから仕方ないと諦めている」が55.6%、「このくらいならまだ生活できると我慢している」が46.8%だったのに対し、「家電や設備をアップデートして解決したい」は7.7%にとどまった。

子どもの提案に対する親の受け止め方

離れて暮らす子どもから「生活が楽になるように、実家の家電や設備を新しくしよう」と提案された場合、57.5%が「嬉しいが『今のままでいい』『もったいない』と遠慮してしまう」と回答。「嬉しいので素直にお願いしたい」は28.0%で、「新しい機能や操作を使いこなせるか(覚えられるか)不安でためらってしまう」は8.5%だった。

実際にアップデートを行った子世代に内容を聞いたところ、「見えづらさをサポートする照明への買い替え」が33.3%で最多。次いで「体調管理をサポートするため、エアコンの買い替えや導入」が29.8%、「高所作業を減らす長寿命LEDへの買い替え」が28.6%だった。

蛍光灯製造終了の認知度と「隠れ老朽化」

2027年末に迫る「蛍光灯製造終了」について、「知っている」「なんとなく知っている」を合わせた認知度は、親世代で84.0%、子世代で62.8%だった。

一方、実家の照明器具本体を最後に交換した時期については、子世代の63.0%が「わからない・覚えていない」と回答。親世代では21.0%が10年以上前に交換したと答えており、適正交換時期の目安とされる10年を超えた「隠れ老朽化」の状態で使用し続けている実態がうかがえる。また、親世代の28.0%が交換時期を把握していないことから、子世代が帰省時などに照明環境を点検し、安全で快適な最新設備への更新をサポートすることが重要とみられる。

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照明のプロが教える、蛍光灯とLEDのキホン

パナソニック エレクトリックワークスの鈴木勝氏によると、家庭で多く使われている直管形や丸形の蛍光灯は、2027年9月末まで生産を予定している。しかし、期限が近づくと電気工事の依頼が集中し、設置手配が難しくなることも予想されるため、計画的なLEDへの移行が推奨されるという。

同社はLEDへの移行の際、ランプのみではなく器具ごとの交換を推奨している。蛍光灯の照明器具に含まれる安定器は、ランプだけを交換しても使われ続けるため経年劣化する。照明工業会が示す適正交換時期は10年、耐用年限は最大15年だという。

蛍光灯とLEDの見分け方としては、照明のカバーを開け、「チューブ状」のランプなら蛍光灯、「ツブ状」の光源が並んでいればLEDが一般的。品番が「F」から始まるものは蛍光灯の可能性が高い。

交換について、天井に「引掛シーリング」などの配線器具があれば自身で交換可能だが、配線器具がない直付け照明やダウンライトなどは電気工事が必要で、作業には「電気工事士」の資格が必須となる。

すでに蛍光灯からLEDに交換している場合でも、適正交換時期は約10年。10年以上使用している場合は内部の劣化が進行している可能性があるため、点検・交換が推奨される。