表参道ヒルズで「大Tシャツ展」が7月4日から19日まで開催中だ。会場には1000枚を超えるヴィンテージTシャツが集結。展示エリアと販売エリアに分かれ、Tシャツ史を語る上で欠かせない激レアアイテムを鑑賞できるほか、アート、音楽、映画にまつわる貴重なTシャツを購入することも可能。中には3ケタ万円の逸品も並ぶ。
展示エリア:Tシャツ史を物語る20枚と著名人の思い出の一枚
展示エリアでは「Tシャツ史をものがたる20枚」と「著名人の“思い出の1枚”」が展示されている。「Tシャツ史をものがたる20枚」の中には、ウォルト・ディズニー最古とされるTシャツが含まれ、Tシャツの歴史を語る上で見逃せない一品だ。また「著名人の“思い出の1枚”」では、漫画家・赤塚不二夫と「フィッチェ・ウォーモ」のコラボTシャツが展示。赤塚本人も愛用し、よく着用していたという。
販売エリア:アート、音楽、映画の3ゾーンで構成
販売エリアは「アート」「音楽」「映画」の3つのゾーンに分かれる。壁面には「Tシャツ画廊」と題し、額装された貴重なアイテムが並ぶ。これらも購入可能で、中には3ケタ万円のアイテムも存在する。各ゾーン中央のラックにはハンガーに吊るされた多数のTシャツがあり、一枚ずつディグって楽しむことができる。
映画ゾーンでは、映画『羊たちの沈黙』のスタッフTシャツが展示。黒地バージョンもあるが、白地は非常に珍しいという。レクター博士ではなく蛾をあしらったデザインが秀逸だ。また、ラックには『七人の侍』Tシャツ(1980年代、サイズL、価格7万9800円)や『シャイニング』Tシャツ(1990年代、サイズXL、価格7万4800円)、『ブギーナイツ』ロンT(サイズXL、価格3万9800円)など、映画ファンにはたまらないアイテムが並ぶ。
ヴィンテージTシャツの魅力とは?主催者に聞く
取材・撮影は7月3日の内覧会で実施。報道向け時間終了後も、数量限定の内覧会招待券を購入した多くの愛好家が詰めかけ、ヴィンテージTシャツ人気の高さをうかがわせた。主催するウェーバー(weber)の池田仁さんに魅力を聞いた。
「ヴィンテージというものが、ここ数年すごくフォーカスされていると感じます。デニムや古着なども含め、ヴィンテージがいろいろと盛り上がっている印象です」と池田さん。自身もコレクターで、2018年にウェーバーを立ち上げた。
「普通に買えば980円でも手に入るTシャツに、高額を払う魅力は、やはり『人と違う』ところではないでしょうか。ファッションは自分を表現するもの。人と違う、この一点しかないというものに魅力を感じるのだと思います。車でも時計でも同じで、時間を知るだけならスウォッチでもいいのに、ロレックスを付ける。特に男性はそういう部分にくすぐられるんだと思います」
大量生産された工業製品でも、時間が経ち数が減ると価値が出る。池田さんは「30年とかの歴史を経て、それぞれのTシャツに味わいが出る。同じ個体でも、重ねてきた年月や過程でボディの『やれ具合』が全く変わってきます」と語る。
また、傷みが少なくピカピカの状態に価値がある一方で、程よく「やれた」ものにも魅力がある。「私自身もそういうものの方が好きですね。自分のところにたまたま巡りついたストーリーがある方が、なんかグっときます」と池田さんは笑顔で答えた。
「大Tシャツ展」は表参道ヒルズ本館B3Fスペースオーで開催中。観覧料は一般1500円、大学・専門学校生1000円、高校生以下500円。



