マツダのスポーツカー魂が凝縮:ロードスターとロータリーのミーティングから見えるメーカーの姿勢
マツダのスポーツカー魂:ロードスターとロータリーミーティング

2026年5月、軽井沢で開催されたロードスター軽井沢ミーティング2026は、マツダを代表するスポーツカー「ロードスター」と「ロータリーエンジン搭載車」のファンが集う一大イベントとなった。このミーティングでは、マツダの開発陣が自社イベントではないからこそ、ファンの一人として本音を語る場面が多く見られ、メーカーの姿勢が垣間見えた。

新色「ジンクグリーンメタリック」の秘密

今回のミーティングでお披露目された新色「ジンクグリーンメタリック」は、通常の緑とは一線を画す。色相環でいえば、緑から青の方向へ大きく振ってあり、黄色方向に寄ると「芝生のような緑」になるのを避けている。青を多く混ぜることでクールで工業的な印象に仕上げつつ、マツダが磨き続けてきた「匠塗り」の技術を応用。ブルーマイカを全体の約50%入れることで、素直で美しいハイライトを実現した。

影では黒と見間違うほど深いが、強い日差しの下では角度によって非常に明るいグリーンに見える。今まで見たことのない「緑」だ。ただし、ジンクグリーンメタリックは、マツダの“魂動デザイン”を象徴する赤色「ソウルレッドクリスタルメタリック」のような有償色(車両価格に代金が上乗せされるオプションカラー)ではない予定だという。

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足まわりの進化:バネとダンパーの逆転思想

お披露目の個体には、シルバーのソフトトップ、シルバーのブレンボ製ブレーキキャリパー、ピアノブラックのレイズ製ホイールが組み合わされ、ビルシュタイン製ダンパーを足まわりに持つ。齋藤主査は、その足まわりについて力を込めて語った。従来はバネを軟らかくしてダンパーで減衰を持たせる考え方だったのを逆転させ、バネを硬くしてダンパーの減衰を抜く方向に転換した。これによりサスペンションがよりしなやかに動き、乗り心地と操縦性が高い次元で両立するという。

開発者がファンとして本音を語る場

多くの参加者が注目するトークショーの最中、齋藤主査は「ロードスターってこんなに軽快にできるのかと感動してもらえるはず。そのことを記事にしてほしい、小林さん!」と笑いながら指差した。その楽しさに自信があるらしく、この嬉しいプレッシャーにより、ますます乗ってみたくなった。

なお、2029年の40周年に向けては記念限定モデルの投入に加え、「ロードスター100名道」というプロジェクトの構想も披露された。全国のロードスターで走ったら楽しいという道や景色をユーザーの投票と自身の足で選定し、40周年にユーザーと一緒に走るというプランだ。主査自らが日本中を走りまわるというこの構想に、会場から大きな拍手が上がった。

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