キリンビバレッジは7月から、専用ハンドルを回して商品を受け取る自動販売機を関東の3カ所に導入する。通常の自販機とは異なり、子どもに人気のカプセルトイのような仕掛けで、購入者に楽しさを提供するのが狙いだ。
この自販機は、自販機の製造・販売を手掛けるSDRS(群馬県邑楽郡)が開発した。対象の飲料(280ミリリットルボトル)を購入し、ハンドルを回すと、子ども向け健康飲料「キリン つよいぞ!ミテキッズ」(以下、ミテキッズ)が6種類のイラストパッケージのうちいずれか1つと交換できる。自販機では対象商品以外の飲料も通常通り販売する。
同社の営業統括本部自販機営業本部長 明田野裕史氏は「自販機を単なる商品販売の場から、お客様に楽しさを感じていただける接点にしたい」と話した。
対象商品と価格
対象商品は、「キリン 生茶」「キリン 午後の紅茶 レモンティー/ミルクティー」「小岩井 しぼりたてりんご」(いずれも280ミリリットルボトル)。通常の自販機では140円で販売しているが、今回はミテキッズとのセット販売とし、価格を200円に設定した。今後、採算性も検証していく。
ミテキッズは、キリンビバレッジが3月に全国発売した子ども向け健康飲料。保育園児や小学生を主な対象とし、現在は量販店を中心に100ミリリットルボトルで希望小売価格139円で販売している。
課題と狙い
課題として、購入する保護者を含めた親子層との接点づくりが挙げられていた。同社は、生茶や午後の紅茶といった親しみのあるブランドを入り口に、子どもに人気のカプセルトイの機能を組み合わせ、新たな接点創出を目指す。
設置場所と検証
設置場所は、スポーツ施設「BUDDYスポーツアリーナ」(東京都江東区)やレジャー施設「大慶園」(埼玉県さいたま市)など3カ所。BUDDYスポーツアリーナは保育園も併設しており、約600人の園児と約2400人のスポーツクラブ会員が利用している。夏休みは子どもの来場が増えることから、親子の利用を想定して検証を進める。
自販機事業を取り巻く環境は厳しさを増している。新しい体験価値を組み合わせることで、自販機1台当たりの収益性向上を目指す。まずは3台で実証を進め、その結果を踏まえて拡大を検討する方針だ。カプセルトイの人気が大人にも広がっていることを踏まえ、将来的には大人向け商品の展開や、飲料以外との組み合わせについても可能性を探っていく。
今回の取り組みでは、従来の自販機と比較しながら、売り上げや利用状況、利用者の反応などを検証する。



