ファミリーマートは、2024年度の冷凍食品売上高が初めて1000億円を突破したと発表した。前年度比で約12%増の成長を記録し、コンビニエンスストア業界における冷凍食品カテゴリーの拡大を牽引している。
PB商品と新商品が成長をけん引
同社の冷凍食品強化戦略の中核を担うのは、プライベートブランド(PB)「ファミマル」シリーズだ。特に「ファミマルKITCHEN」ブランドの冷凍食品は、家庭で手軽に本格的な味を楽しめると好評で、売上全体の約4割を占めるに至った。また、2024年には「冷凍からあげ」や「冷凍チャーハン」など、定番商品のリニューアルに加え、「冷凍スイーツ」カテゴリーを新設。スイーツ系冷凍食品の投入が新たな需要を喚起した。
商品開発とマーケティングの連携
ファミリーマートの冷凍食品開発担当者は、「お客様のニーズを徹底的に分析し、味や食感、パッケージにこだわった商品を投入してきた。特に、冷凍食品でありながらも出来立ての風味を再現することに注力した」と述べている。また、SNSを活用したキャンペーンや試食販売を積極的に展開し、認知度向上とリピート購入を促進した。
今後の展望と課題
同社は2025年度も冷凍食品カテゴリーの拡大を継続する方針で、新たに「冷凍弁当」のラインアップを強化する予定だ。さらに、環境配慮型パッケージの導入や、地域限定商品の開発にも着手する。一方で、原材料費の高騰や物流コストの上昇が課題となっており、価格維持と品質向上の両立が求められる。
ファミリーマートの冷凍食品戦略は、PB商品の強化と新カテゴリー開拓により、コンビニ業界の冷凍食品市場をリードしている。1000億円突破はその成果の一端であり、今後の展開が注目される。



