キヤノンは、1.2億画素(約1億2000万画素)のAPS-CサイズCMOSイメージセンサーを開発したと発表した。この超高精細センサーは、主に監視カメラ向けとして開発され、2025年の量産開始を目指している。
8Kの12倍以上の解像度を実現
新開発のセンサーは、有効画素数約1億2000万画素(約1億1960万画素)で、APS-Cサイズ(約22.2mm×14.8mm)ながら、8K(約7680×4320)の12倍以上の解像度を持つ。1画素のサイズは約1.5μmで、高精細でありながら、低ノイズ性能も両立しているという。
同社によれば、このセンサーは監視カメラ用途に特化して設計されており、広範囲を高精細に撮影できるため、空港やスタジアム、都市監視など、広域をカバーする監視システムに適している。また、デジタルズームによる拡大でも、細部の識別が可能な画質を維持できるとしている。
高速読み出しと低消費電力を両立
キヤノンは、独自の回路設計技術により、1.2億画素のデータを毎秒約30フレームで読み出すことを可能にした。さらに、低消費電力設計により、長時間の連続運用が求められる監視カメラに適した性能を実現している。
同社は、このセンサーを監視カメラ向けとして、2025年までに量産を開始する計画だ。価格や具体的な製品化の詳細は未定だが、サンプル出荷は2024年後半を予定している。
監視カメラ市場の高精細化ニーズに対応
監視カメラ市場では、犯罪予防やテロ対策の観点から、より高精細な映像が求められている。特に、広範囲を一台のカメラでカバーしつつ、細部まで識別できる解像度が重要視されている。キヤノンの新センサーは、こうしたニーズに応えるものだ。
キヤノンは、デジタルカメラ用イメージセンサーで長年の実績を持つが、近年は監視カメラや産業用など、新たな分野への展開を強化している。今回の開発は、その一環と位置づけられる。



