ASUS ProArt PX13、Ryzen AI Max+ 395搭載の2in1クリエイターノートをレビュー
ASUS ProArt PX13、Ryzen AI Max+ 395搭載の2in1ノートレビュー

ASUSの「ProArt PX13 HN7306EA」は、13.3型のコンパクトボディにAMDの最新ハイエンドSoC「Ryzen AI Max+ 395」を搭載したクリエイター向けノートPCだ。360度回転ヒンジを備え、ノートPC、テント型、スタンド型、タブレット型として利用できるコンバーチブルモデル。強力な内蔵GPUを備え、クリエイティブワークもゲームもこなせる万能性の高い1台に仕上がっている。

13.3型で約1.39kg、タブレットにもなる高性能モバイル

本体カラーはProArtシリーズらしいナノブラックで、落ち着いた印象のデザインだ。サイズは298.2×209.9×15.8~17.7mm、質量は1.39kg。実測でも1,387gで、公称値とほぼ同等だった。13.3型のモバイルノートとしては特別に軽いわけではないが、搭載SoCや冷却機構、360度回転ヒンジ、高解像度のタッチ対応有機ELディスプレイを考慮すると、持ち歩ける高性能ワークステーション的な位置付けと言える。

ディスプレイを360度回転させればタブレット型になり、動画確認やペン入力、打ち合わせ時の画面共有に使いやすい。テント型やスタンド型にすれば、机上のスペースが限られる場所でも映像視聴やプレゼンに対応できる。

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Ryzen AI Max+ 395とRadeon 8060Sを搭載

最大の注目点は、CPUにRyzen AI Max+ 395を採用していることだ。Zen 5世代の16コア/32スレッド構成で、最大動作クロックは5.1GHz。2次/3次キャッシュは合計80MB搭載とノートPC向けとしては現役最高クラスのスペック。最大50TOPSのNPUも内蔵し、Copilot+ PCの要件を満たす。

グラフィックスはCPU内蔵のRadeon 8060S Graphicsで、RDNA 3.5アーキテクチャのCUを40基備える。メインメモリにはLPDDR5X-8000が64GB搭載され、内蔵GPUの性能を支える。ストレージはPCIe 4.0接続M.2 SSDで容量は1TB、OSはWindows 11 Home。

3K有機ELとASUS DialPadで制作作業を支援

ディスプレイは13.3型有機ELパネルで、解像度は2,880×1,800ドット、リフレッシュレートは60Hz。グレアタイプでタッチ対応。DCI-P3色域を100%カバーし、色精度はDelta E < 1。DisplayHDR True Black 500認証も取得。色域はユーティリティから切り替え可能だ。

キーボードは84キーの日本語配列でバックライト内蔵。タッチパッドにはASUS DialPad機能を搭載し、対応アプリでブラシサイズやタイムライン操作などを円形ジェスチャで操作できる。Webカメラは207万画素のIRカメラで、Windows Hello対応。

インターフェースはUSB4×2、USB 3.2 Gen 2×1、HDMI×1、microSDカードリーダー、ヘッドセット端子を搭載。USB4はデータ転送、映像出力、本体給電に対応する。

ノートPCとは思えない高い基本性能とCPUパワー

PCMark 10では総じて高スコアで、特にDigital Content Creationが優秀。CINEBENCH 2026のマルチスレッド性能は13.3型ノートで強烈な結果。3DMark Fire Strikeは21,395、Steel Nomadは1,764を記録し、内蔵GPUとしては非常に高いスコアだ。

ゲームも快適、3Kでも中画質なら十分狙える

ゲーム性能では、Apex Legends(中画質)で2,880×1,800ドット時143.7fps、アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ(中画質、FSRバランス、フレーム生成有効)で109fps、サイバーパンク2077(同条件)で114.2fpsを記録。内蔵GPUでも中画質ならほとんどのゲームを高解像度で遊べる。

ユニファイドメモリで大容量VRAMを求めるAIモデルも動作

64GBのメインメモリをグラフィックス用メモリとしても利用可能。ProArt Creator HubでVRAM割り当てを変更でき、自動/手動で調整可能。VRAM容量17.48GBを必要とするAIモデル「Qwen3.6 27B」をLM StudioでGPUフルロードし、43.14トークン/秒の実用的な速度を確認した。

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高負荷時の安定性と動作音

CINEBENCH 2026を10分間連続実行した際、CPU温度は70度前後で推移し、クロックは3.3~3.4GHz前後を維持。動作音は背面側でそれなりに聞こえるが、正面から使う分には過度に耳障りではない。

価格は高いが、小型クリエイティブノートの新しい選択肢

価格は69万9,800円と高いが、持ち歩けるサイズで制作もAIもゲームもこなし、外出先でも高い処理性能を妥協したくない人には魅力的な1台だ。