世界初の「水素バス」が中国で運行開始、CO2排出ゼロを達成
世界初の水素バスが中国で運行開始、CO2ゼロ

中国山東省青島市で、世界初の水素燃料電池バスの商業運行が2023年9月に正式に開始された。このバスは、従来のディーゼルバスと比較してCO2排出を100%削減し、航続距離は500km以上を達成。水素充填時間はわずか10分で、1台あたりの年間CO2削減量は約80トンと見積もられている。

導入の背景と政府支援

中国政府は「水素エネルギー産業発展長期計画」に基づき、2035年までに水素燃料電池車100万台の普及を目標に掲げている。青島市は国家級水素エネルギー実証都市に指定され、今回のバス導入には中央政府と地方政府から1台あたり約3000万円の補助金が支給された。青島市交通局の李局長は「水素バスの導入は、炭素中立目標達成に向けた重要な一歩だ」と述べている。

技術仕様と運行計画

今回導入されたバスは、中国のバス製造大手「中通客車」が開発。搭載する燃料電池システムは出力60kWで、水素タンクは350気圧のタイプを採用。バス1台の価格は約8000万円で、ディーゼルバスの約2倍だが、燃料費はディーゼルと同等レベルに抑えられている。当面は市内の3路線で10台が運行され、2025年までに100台への拡大が計画されている。

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環境への影響と今後の展望

青島市は現在、約5000台のディーゼルバスを保有しており、これらを全て水素バスに置き換えた場合、年間約40万トンのCO2削減が可能と試算されている。中国全体では、2022年末時点で水素燃料電池車の保有台数は約1万台。専門家は「水素バスは長距離・高負荷の路線バスに最適で、特に中国の大都市での普及が期待される」と指摘する。ただし、水素ステーションの整備コストが課題で、1基あたり約5億円かかることから、政府は補助金を拡充する方針だ。

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