Windows Latestは8月2日、YouTubeユーザーのPhoneBuff氏によるWindows 11搭載ノートPCとMacBookの比較試験を紹介した。約500ページのWord文書を開くテストではMacBookがWindows搭載機を上回る結果となった一方、実務を想定したバッテリー駆動時間ではWindows搭載機が優位だったという。
Word文書の読み込み速度を比較
試験はロボットを用いた自動操作で実施された。比較対象はMacBook Air(M5)とSurface Laptop 第8世代(Snapdragon X2 Plus)、MacBook Neo(A18 Pro)とDell XPS 13(Intel Core 5 320)の2組で、同一メモリ容量および同価格帯の機種が選択された。
500ページのWord文書を開く試験では、MacBook Airは約7秒で読み込みを終えたのに対し、Surface Laptopは約12秒を要した。MacBook NeoとDell XPS 13の比較でもMacBookの方が短時間で読み込みを完了し、今回の試験ではWindows搭載機より高速な結果となった。
一方で、Windows Latestの記者は、自身が所有する一般的なPCで同規模のWord文書を開いたところ、今回の試験より短時間で開けたと説明している。そのため、使用したWordファイルやセットアップ方法など試験条件が結果に影響した可能性もあり、現時点では処理速度に差が生じた要因は明らかになっていないとしている。
Windowsにとって厳しい結果
その上でWindows Latestは、WordがMicrosoft製アプリでWindows向けに提供されているにもかかわらず、今回の試験ではmacOS搭載機が上回る結果となったことはMicrosoftにとって厳しい内容だと指摘している。また、MacBook NeoがiPhone向けA18 Proを採用した廉価モデルでありながら、Windows搭載機より短時間で処理を終えた点にも注目している。
バッテリー駆動時間の比較
バッテリー駆動時間の比較では異なる傾向が確認された。試験ではWordとExcel間でコピー&ペーストを繰り返すほか、文字入力やSpotifyで音楽をバックグラウンド再生するなど、実務に近い負荷を与えた。
MacBook NeoとDell XPS 13の比較では、2時間後のバッテリー減少率はMacBook Neoが26ポイントだったのに対し、Dell XPS 13は18ポイントにとどまった。MacBook AirとSurface Laptopの比較でも、Surface Laptopは16ポイントの消費に収まり、MacBook Airの24ポイントより消費を抑えた。
ただし、この試験結果をそのまま各機種の電力効率として比較することには注意が必要だ。各デバイスのバッテリー容量は異なるほか、試験では「同様だが同一ではない作業」をロボットに処理させ、一定時間経過後の残量を比較している。計測までに完了した作業量にも差があり、純粋なハードウェアの電力効率を比較した試験ではない。
Intel CPUの競争力
こうした点を踏まえた上で、Windows Latestの記者は、ARM系のSnapdragonが高い電力効率を示すことは予想していたものの、Intel CPUもバッテリー駆動時間で競争力を示した点は興味深いと評価している。軽作業に限られるが、Panther Lake以降のIntel CPUはAppleと競い合えるとの見方を示した。
Windows Latestは、今回の結果を踏まえ、MicrosoftにはWordやWindowsのさらなる最適化の余地があると指摘している。一方で、Windowsは多様なハードウェアに対応する必要があり、Appleとは開発条件が異なる点にも言及している。



