トヨタ、全固体電池で2027年量産へ 航続距離1200km達成
トヨタ全固体電池2027年量産 航続1200km

トヨタ、全固体電池の量産を2027年に開始

トヨタ自動車は、全固体電池の量産を2027年から開始すると正式に発表した。この新型電池は、現在のリチウムイオン電池と比較して航続距離を大幅に延ばすことが可能で、同社の電気自動車(EV)戦略の中核を担う技術と位置づけられている。

航続距離1200kmを実現

トヨタによると、全固体電池を搭載したEVは、1回の充電で最大1200kmの走行が可能になる。これは、現行のトヨタbZ4Xの航続距離(約500km)の2倍以上に相当する。同社はこの技術により、EVの普及における最大の障壁である航続距離不安を解消し、市場での競争力を大幅に高める狙いだ。

量産技術の確立が課題

全固体電池は、エネルギー密度が高く、安全性にも優れるとされるが、量産技術の確立が長年の課題だった。トヨタは、材料の選定や製造プロセスの革新により、コスト競争力のある量産技術を確立したと説明している。具体的には、硫化物系の固体電解質を採用し、電極との界面抵抗を低減する新たな接合技術を開発したという。

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EV市場への影響

トヨタの全固体電池量産計画は、EV市場に大きな影響を与えるとみられる。同社は、2026年までにEVの年間販売台数を150万台に引き上げる目標を掲げており、全固体電池の搭載により、この目標達成を加速させる考えだ。また、全固体電池は、トヨタの高級車ブランド「レクサス」にも搭載される見通しで、プレミアムEV市場での競争力強化にも貢献する。

他社との競争

全固体電池の開発競争は世界的に激化しており、ドイツのフォルクスワーゲンや米国のテスラも同技術の実用化を目指している。しかし、トヨタは、1990年代から全固体電池の研究を開始しており、特許数では世界トップクラス。今回の量産計画は、同社の長年の研究開発の成果を示すものと言える。

今後の展開

トヨタは、2027年の量産開始後、順次搭載車種を拡大する計画だ。また、全固体電池の生産は、現在のリチウムイオン電池と同様に、トヨタの子会社であるプライムアースEVエナジー(現・トヨタバッテリー)が担当する見通し。同社は、全固体電池の生産能力を段階的に拡大し、2030年までに年間数百万台規模のEVに搭載することを目指している。

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