トヨタと出光、全固体電池の量産技術を確立へ
トヨタと出光、全固体電池の量産技術確立へ

全固体電池の量産技術を確立

トヨタ自動車と出光興産は、次世代バッテリーとされる全固体電池の量産技術を確立したと発表した。両社は2027年以降の実用化を目指し、材料供給や生産体制の整備を進める。

共同開発の背景

全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が高く、急速充電が可能で、安全性にも優れるとされる。トヨタは2030年までに全固体電池を搭載したEVを投入する計画で、出光興産は硫化物系固体電解質の量産技術を持つ。

両社は2023年10月に全固体電池の量産化に向けた協業を発表。今回、固体電解質の量産技術や電池の製造プロセスにおいて、実用化に向けためどが立ったとしている。

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具体的な成果

トヨタと出光は、硫化物系固体電解質の量産技術を確立。また、電極と電解質の界面抵抗を低減する技術や、電池の積層化技術も開発した。これにより、従来のリチウムイオン電池と同等の生産コストを実現できる見込みという。

さらに、両社は2024年中にパイロットラインを稼働させ、量産技術の検証を進める。2027年以降には、トヨタの車両に全固体電池を搭載し、市場投入する計画だ。

業界への影響

全固体電池の実用化は、EVの航続距離や充電時間の大幅な改善につながると期待される。トヨタは「全固体電池により、EVの航続距離を現在の2倍以上に伸ばせる」と説明。また、30分かかる急速充電を10分以内に短縮できる可能性もある。

一方、全固体電池の量産には、製造コストや歩留まりの課題が残る。トヨタと出光は、これらの課題を解決するため、材料開発や生産工程の最適化を継続するとしている。

今後の展望

トヨタと出光は、全固体電池の量産技術を確立したことで、EV市場での競争力強化を図る。両社は、2030年までに全固体電池の搭載車種を拡大し、年間数十万台規模の生産を目指す。

また、トヨタは全固体電池の他社への供給も検討しており、バッテリー事業の拡大を狙う。出光興産も、固体電解質の供給網を構築し、電池メーカーへの販売を強化する方針だ。

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