2026年8月24日、スズキが新型軽EV「e SKY」を発表した。価格などの詳細は未公表で、今後の市場への影響が注目される。軽EV市場では、中国ブランドの「ラッコ」が年間販売1万台を目標に掲げており、日本メーカー勢との競争が激化している。
サクラ一強の軽EV市場
2026年上半期(1~6月)の軽EV販売台数は、日産サクラが4972台、三菱ekクロスEVが756台、三菱ミニキャブEVが1578台、ホンダN-VAN e:が2385台、ホンダN-ONE e:が2581台、ダイハツe-ハイゼットカーゴ/e-アトレーが761台となっている(eエブリイは非公開)。
注目すべきは、ラッコが目標とする年間1万台を超えているのがサクラのみという点だ。現状の国内軽EV市場は「サクラ一強」の様相を呈している。
サクラの販売推移とラッコの台頭
サクラの販売は2022年にスタートし、同年は2万1887台、2023年は3万7140台、2024年は2万2926台、2025年は1万4093台、2026年上半期は4972台と推移。累計で10万台を突破しているが、今年は年間1万台を割り込む可能性があるほど伸び悩んでいる。
一方、ラッコは現状の販売ペースが続けば、目標の年間1万台を達成する見込みだ。このまま推移すれば、国内軽EVのベストセラーの座がサクラからラッコに移る可能性もある。
e SKYに期待される役割
ラッコが軽EVナンバー1になれば、日本メーカーが育んできた軽市場に海外ブランドが食い込むことになり、特に日本と関係が悪化している中国ブランドだけに注目度も高まるだろう。
ただし、軽EV市場の規模は全体でも4万~5万台程度で、軽自動車市場全体のわずか数%にすぎない。サクラがトップでもラッコがトップでも、市場全体の大勢に影響はないとみられる。
そこで期待されるのが、スズキの新型軽EV「e SKY」だ。このモデルが状況を打破するジョーカーとなる可能性を秘めている。



