日産、16年ぶりフルモデルチェンジの新型エルグランド発売 先行受注6000台超
日産、16年ぶり新型エルグランド発売 受注6000台超

日産自動車は2026年7月16日、4代目となる新型「エルグランド」を発売した。フルモデルチェンジは実に16年ぶりとなる。2026年5月末に先行受注を開始しており、これまでに6000台超のオーダーを獲得している。日産によると、好調の要因の一つは残価設定が5年で51%と高いことだという。

受注内訳はハイグレードが9割

グレードは「X e-4ORCE」(689.7万円)と「G e-4ORCE」(757.9万円)の2本立て。現状の受注内訳はハイグレードのGが90%、Xが10%と、高い方が先に売れる受注開始直後らしい割合となっている。ボディカラーは「プリズムホワイト」と「ミッドナイトブラック」が最も多く、「ダークメタルグレー」や日本古来の高貴な色を表現した「至極」が続く。

開発コンセプトは「リミットレス・グランドツアラー」

新型エルグランドの開発コンセプトは「リミットレス・グランドツアラー」。第3世代となる日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」と進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」にインテリジェントダイナミックサスペンションを組み合わせることで、乗員全員が感じられる乗り心地の良さと、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」をさらにレベルアップさせ、いつまでも乗っていたくなるグランドツーリング体験を提供するという。

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デザインはリニアモーターカーがモチーフ

デザインコンセプトは「The Private MAGLEV」(リニアモーターカー)。「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化したフロントグリルは日本の伝統工芸である「組子」がモチーフで、リアコンビランプにも組子パターンを採用。軽量化したホイールも樹脂フィニッシャーにより伝統工芸的な意匠としている。ボディサイズは全長4995mm(先代比+30mm)、全幅1895mm(同+45mm)、全高1975mm(+150mm)、ホイールベース3000mm。

インテリアはプライベートラウンジのような空間

3列シートのインテリアは特別なプライベートラウンジのような空間を目指した。助手席と2列目で同時にオットマンが使えるゼログラビティシートには、薄明の空が雪を染める美しさを表現した「銀雪」や、日本の気高さを象徴する紫と青をあしらった「紫檀」など独特のカラーを採用。センターとメーターのディスプレイには国内初の14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイを採用し、木目調パネルと一体化した静電式スイッチが上質感を高める。

パワートレインと走行性能

パワートレインは発電特化型エンジン「ZR15DDTe型」(最高出力103kW、最大トルク225Nm)にモーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in-1」ユニットを組み合わせた第3世代のe-POWER。150kW/330Nmのフロントモーターと100kW/195Nmのリアモーターのトルク配分を制御するe-4ORCEにより、力強く滑らかな加速と気持ちのいいコーナリング性能を実現しつつ、16.8km/Lという優れた燃費性能を両立している。インテリジェントダイナミックサスペンションがピッチングのない極上の乗り心地を実現し、停車時の“カックン”とならないスムースストップも画期的。新世代アクティブノイズコントロールや高遮音ボディにより静粛性も高い。これらの要素はプロトタイプへの試乗で確認済みだ。

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AUTECHやVIPなどバリエーションも充実

NMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)が扱う車両として、プレミアムスポーティーを体現し湘南をモチーフにしたAUTECHシリーズのフラッグシップ「エルグランド AUTECH」(824.78万円)、クールかつスタイリッシュな「AUTECH LINE」(717.97万円)、「AUTECH LINE “G-spec”」(778.47万円)、ダークグレーのフロントグリルやブラック基調のプレミアムナッパレザーシート、BOSEの22スピーカーシステム、読書灯を標準装備した「VIP」(869.88万円)、ロングステップを採用した「ステップタイプ」(714.67万円~803.44万円)をラインアップする。

生産は九州日産工場、ASEAN輸出も検討

新型エルグランドは九州日産工場で製造される。また、ASEAN地域への輸出も検討中とのことだ。