メルセデス・ベンツは2025年6月23日、電気自動車(EV)から回収したバッテリーを再利用する大規模蓄電システムを公開した。このシステムはドイツ南部のシンデルフィンゲン工場に設置され、工場内の電力需要を賄うとともに、再生可能エネルギーの安定供給に貢献する。
システムの概要と規模
この蓄電システムは、約1,000台のEVから回収したバッテリーモジュールで構成され、総容量は約17MWh。最大出力は8.5MWで、工場のピーク時電力需要の一部をカバーする。システムはコンテナ型で、約20フィートのコンテナ20基に収められている。
環境負荷低減への貢献
メルセデス・ベンツは、バッテリーのリサイクルにより、新たなバッテリー製造に比べてCO2排出量を約70%削減できるとしている。同社は2030年までに、新車販売の50%以上をEVにする目標を掲げており、バッテリーのサプライチェーン全体での持続可能性を重視している。
今後の展開
メルセデス・ベンツは、このシステムを他工場にも展開する計画で、既にドイツ国内の別工場でも同様のプロジェクトを進めている。また、使用済みバッテリーのリサイクル技術の開発にも注力しており、バッテリー素材の95%以上を回収可能なプロセスを確立したと発表している。



