神戸大学と川崎重工業は13日、次世代モビリティ(移動手段)の研究開発と実用化を推進する人材育成を目的とした「未来モビリティ開発コース」を、2028年度に神戸大学大学院に開設すると発表した。このコースは、経済産業省の「契約学科制度」に基づく教育プログラムの一環で、産学連携によるカリキュラム編成と学位授与が特徴だ。
コースの概要と対象学生
対象は神戸大学大学院の工学研究科とシステム情報学研究科の学生で、2028年度の定員は修士課程20人、博士課程4人。学生はロボット技術論などの専門科目を履修し、教員として川崎重工業の社員も指導にあたる。また、海外でのインターンシップも計画されている。
目指すロボット技術の社会実装
未来モビリティ開発コースでは、災害現場での移動や100キロを超える重量物の運搬、がれきの除去が可能なロボットの社会実装を目標に掲げる。具体的には、四足歩行ロボットなどの開発を通じて、実用的なモビリティ技術を確立し、社会課題の解決に貢献する人材を育成する。
産学連携の意義と期待
神戸大学の藤沢正人学長とともに記者会見した川崎重工業の橋本康彦社長は、「高齢化社会を迎える中で、新たなロボティクスはあらゆる産業で必要とされる非常に大事な技術だ。日本の未来を大きく変えていける起爆剤になると考えている」と述べ、本コースへの期待を示した。
この取り組みは、産学が連携して実践的な教育を提供することで、次世代モビリティ分野のイノベーションを加速させることが狙い。神戸大学と川崎重工業は、今後も協力体制を強化し、ロボット技術の社会実装を推進していく方針だ。



