ホンダの小型電気自動車(EV)「スーパーワン」が人気を集めている。補助金を活用すれば手の届きやすい価格で購入できるこの新型車は、峠道での走行性能に加え、キャンプなどのアウトドア用途にも対応できるのか。実車で確認した。
スーパーワンの基本スペック
「スーパーワン」は2026年5月に発売されたホンダの小型EVだ。ボディサイズは全長3,580mm、全幅1,575mm、全高1,615mm。車両重量は1,090kgで、ホンダ調べによると小型EVとして最軽量を実現している。
エクステリアは、往年の名車「シティターボⅡ」から着想を得たブリスターフェンダーを採用し、ワイド&ローな力強さを表現。フロントおよびリアの専用エアロダクトは、走行性能を支える機能性とデザイン性を両立させている。
定格出力39kWのモーターは、「ブーストモード」に切り替えることで最高出力が通常の47kWから70kWまで跳ね上がる。ブーストモード走行中はエンジンサウンドの演出も加わり、低回転時はEVの力強いトルク感を、高回転時は鋭く吹け上がる高揚感をスピーカーから流れる音で表現する。
キャンプ利用の実力は?
床下に搭載する総電力量29.6kWhの薄型バッテリーは、普通充電で約4.5時間、急速充電で約30分で充電が完了。1充電あたりの最大航続距離は274km(WLTCモード)だ。
ホンダの担当者によれば、スーパーワンで想定しているのは2人キャンプだという。ディーラーオプションのAC外部給電器「パワーサプライコネクター」(4.18万円)を普通充電ポートに差し込めば、100V/最大1,500Wの電気を取り出せる。電動ミルで豆を挽き、電気ケトルでコーヒーを淹れるといった使い方が想定されている。
展示車両には、リアに「フリード」用の純正アクセサリー「テールゲートタープ」(3.3万円)が張られていた。簡単に設置でき、手軽にプライベート空間を作れる。
車中泊の可能性とアクセサリー
後部座席を倒せばフラットなスペースは生み出せるが、担当者によれば、工夫してみたものの車中泊をするだけのスペースを確保するのは難しかったという。泊りがけのキャンプでは、基本的にはテントを別途積んで就寝スペースを確保することになりそうだ。大人が足を伸ばして横になるのは難しいが、靴を脱いでくつろげるだけでもキャンプの快適性は向上する。
展示車両は純正アクセサリーの「LEDフォグライト」(4.95万円)を装着していた。バイカラーでクリアとイエローの2色に切り替えられる。取り付けには「取付アタッチメント」(1.1万円)と「フォグライトガーニッシュ」(2.2万円)が別途必要だ。
ホンダアクセスではこのほか、「N-VAN e:」「フリード クロスター」「ステップワゴン スパーダ」「NSX」「シビックRS」のキャンプ仕様も公開されている。



