中国EVメーカーNIO、欧州で販売好調 7月納車台数が過去最高に
中国EVメーカーNIO、欧州で販売好調 7月納車台数が過去最高

中国の電気自動車(EV)メーカーであるNIO(蔚来汽車)は、2024年7月のグローバル納車台数が2万498台に達し、過去最高を記録したと発表した。前年同月の1万462台から約2倍の成長となり、特に欧州市場での販売好調が全体を牽引した。

欧州市場での躍進

NIOは2021年からノルウェーに進出し、その後ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマークなど欧州主要国に展開を拡大。7月の欧州向け納車台数は前月比で30%増加し、全体の約4割を占めた。同社の欧州事業責任者は「欧州でのブランド認知度向上と充電インフラの整備が販売増加に寄与している」と述べている。

モデル別の販売動向

全モデルの中では、SUVタイプの「ES6」とセダンタイプの「ET5」が人気を集め、それぞれ全体の35%と28%を占めた。また、2024年5月に発売した新型フラッグシップセダン「ET7」も好調で、7月の販売台数は前月比で倍増した。NIOは「ET7」を欧州市場でも投入しており、高級EVセグメントでの競争力を高めている。

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バッテリースワップ技術の強み

NIOの最大の特徴は、バッテリー交換ステーション(バッテリースワップ)技術にある。同社は欧州で約20カ所のステーションを運営しており、2024年末までに100カ所に拡大する計画だ。バッテリースワップは充電時間の短縮に貢献し、長距離移動を頻繁に行う顧客から支持を得ている。欧州のアナリストは「バッテリースワップは他社との差別化要因となり、特にタクシーや配車サービス企業からの需要を喚起している」と指摘する。

今後の展望と課題

NIOは2024年後半に、欧州向けに小型SUV「ONVO L60」を投入する予定。さらに、2025年には中東市場への進出も計画している。一方で、EUによる中国製EVへの追加関税(最大38%)の可能性がリスク要因として浮上。NIOはドイツに工場を建設する計画を進めており、現地生産による関税回避を目指している。

同社の2024年上半期のグローバル納車台数は前年同期比で60%増の7万8,000台。通期では15万台を目標としており、達成には下半期の欧州市場でのさらなる成長が不可欠だ。

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