中国の電気自動車(EV)大手BYDの世界販売台数が、2023年第4四半期に米テスラを上回った。しかし、利益率ではテスラに依然として差をつけられており、収益性向上が課題となっている。
販売台数でテスラを逆転
BYDの2023年第4四半期の世界販売台数は約52万6000台で、テスラの約48万4000台を上回った。BYDは低価格帯から高級車まで幅広いラインアップをそろえ、中国市場を中心に販売を伸ばしている。
一方、テスラは「モデル3」や「モデルY」など限られた車種で高収益を維持しており、1台当たりの利益率ではBYDを大きく上回る。
利益率の差が課題
BYDの2023年第3四半期の売上高営業利益率は約6.7%で、テスラの約17.9%を下回る。BYDは低価格車の販売比率が高いことが利益率低下の一因とみられる。
BYDは高級車ブランド「仰望(ヤンワン)」や「方程豹(ファンチェンバオ)」を投入し、収益性向上を目指す。また、中国国外市場への拡大も加速しており、欧州や東南アジアでの販売網を強化している。
今後の成長戦略
BYDは2024年に世界販売台数でテスラを上回る可能性があると予想するアナリストもいる。しかし、欧州連合(EU)が中国製EVに対する関税引き上げを検討するなど、海外市場でのリスクも存在する。
BYDはバッテリーや半導体などの垂直統合型生産体制を強みに、コスト競争力を維持しつつ、ブランド力向上と海外展開を進める方針だ。



