中国EV大手BYD、2024年純利益34%増 過去最高を更新
中国EV大手BYD、24年純利益34%増 過去最高

中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)は2024年12月期の純利益が前年比34%増の402億5400万元(約4025億円)となり、過去最高を更新した。売上高は同29%増の7771億円相当に達し、世界販売台数は427万台と急拡大した。

値下げ競争下での収益拡大

BYDは中国市場での激しい値下げ競争に直面しながらも、規模の経済とサプライチェーンの統合により収益性を向上させた。同社は「熾烈な市場環境の中、技術革新とコスト管理で競争力を高めた」と説明している。特に、独自のブレードバッテリーやプラグインハイブリッド技術「DM-i」が競争優位性を支えている。

2024年の世界販売台数は前年比41%増の427万台で、うちEVは176万台、プラグインハイブリッド(PHV)は251万台。EV販売はテスラの約179万台に迫り、PHVを含む総販売ではテスラを大きく上回る。

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海外市場への攻勢

BYDは国内市場に加え、東南アジア、欧州、南米など海外展開を加速。2024年は海外販売が前年比67%増の41万台に達し、全体の約10%を占めた。タイやブラジルでは現地生産を開始し、関税や物流コストの低減を図っている。

一方、米国市場には依然として参入しておらず、欧州連合(EU)が中国製EVへの追加関税を検討するなど、貿易摩擦のリスクも存在する。しかし、BYDの王伝福会長は「グローバル市場での存在感を高め、持続可能なモビリティを提供する」と述べ、海外展開をさらに強化する方針を示している。

業績の詳細と今後の展望

2024年の売上高は7771億元(約15兆円)で、粗利益率は前年の20.2%から20.9%に改善。研究開発費は前年比36%増の532億元(約1兆円)と積極投資を継続している。自動車事業の売上高は同27%増の6174億元で、携帯電話部品などのその他事業も好調だった。

2025年については、BYDは「技術主導で競争力をさらに強化し、持続的な成長を目指す」としている。同社は今年、高級ブランド「仰望(ヤンワン)」や「方程豹(ファンチェンバオ)」の販売を拡大し、価格帯の多様化を進める。また、自動運転技術「天神之眼(ディパイロット)」の搭載車種を拡大し、スマートEVへのシフトを加速する計画だ。

アナリストからは「BYDは規模とコスト競争力で他社を圧倒しており、2025年も高い成長が期待できる」との声がある一方、「中国市場の需要鈍化や値下げ競争の激化がリスク要因」との指摘もある。BYDの株価は2024年に約30%上昇し、時価総額は約1兆元(約20兆円)を超えている。

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