中国のBYD(比亜迪)が手がける軽規格の電気自動車(EV)「RACCO(ラッコ)」が、7月28日に日本で発売された。昨年の「ジャパンモビリティショー2025」でコンセプトモデルをお披露目してからおよそ9カ月、話題となっていた初の導入軽EVが市場に投入された。
開発のスピードと装備の高さ
BYDの副社長は、来日時に街を走る多くの軽自動車を見て、その場で開発命令を出したという。それから3年足らずで発売にこぎつけたそのスピードは、驚異的と言わざるを得ない。
また、装備面や価格でも国産軽EVと勝負できるレベルに仕上げている。国の補助金こそ少ないものの、東京都など自治体からも補助金が下りれば実質100万円台前半で購入できる。魅力に感じる人もいるだろう。
7月28日に東京都内で発表されたBYDのラッコ。日本の軽自動車規格に合わせて開発されたスーパーハイトワゴンEVで、両側電動スライドドアなど、従来の日本車を上回る装備を備える(写真:BYD)
品質への不安要素
BYDにとって日本市場の切り札ともいえるニューモデルであり、支持する記事も見かけられる。だが、その売れ行きには早くも不安材料が見え始めている。
先日、中国ではBYDの高級EVが走行中に駆動用モーターを落とした、という事後がSNSなどで話題となった。こうしたニュースを目にすると「見た目や装備は立派だが、信頼性や耐久性は大丈夫なのか?」と思う人も少なくないはずだ。
元日産のエンジニアが開発を担当し、日本の軽自動車を徹底的に研究したとされているても、品質に不安が残るという声もある。
その不安はどこから来るのか。前述のような中国での事後や故障トラブルだけではない。不安要素はほかにもある。
中国企業が軽EVを超速で開発できた理由
中国のBYDが日本で軽自動車のEVを投入すると話題になっている。しかし、日本で売れるのかは微妙だ。その背景には、モノづくりに対する根本的な考え方の違いがある。品質に対する姿勢が従来と変わらないなら、日本ではあまり受け入れられないだろう。
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