BMW新型「iX3」試乗:ノイエ・クラッセ第1弾、回生ブレーキ98%の自然な停止
BMW新型iX3試乗:ノイエ・クラッセ第1弾の実力

新型「iX3」は、BMWのSUV「X3」シリーズに加わるバッテリーEV(電気自動車)だ。しかし、その存在意義は「X3のEV版」というひと言では語り尽くせない。BMWが提唱する次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」の第1弾モデルとして誕生したモデルだからだ。どんなクルマなのか、試乗して確認してきた。

一充電906km、800V対応の第6世代eDrive

iX3は前後2モーターによる4輪駆動モデル。バッテリー容量は109.1kWhで、一充電走行距離は「50 xDrive」グレード(982万円)で906km(WLTCモード)を確保している。日本で売っているEVでは最長とのことだ。

ボディサイズは全長4,780mm、全幅1,895mm、全高1,635mm、ホイールベースは2,895mm、車両重量は2,330kg。写真は試乗した「iX3 50 xDrive M Sport」グレード(1,034万円)。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

第6世代「BMW eDrive」を採用している点も大きな特徴。800Vアーキテクチャは最大320kWの急速充電に対応している。今後、海老名サービスエリアなどでの設置が予定されている一口最大出力350kW(総出力400kW)の急速充電器を使えば、15分間で最大約420kmを走行できる量の電力を充電可能だという。

フル充電での航続距離と充電性能を考え合わせると、月に1~2回、出先で急速充電が利用できる人であれば、自宅に充電器がなくても便利に運用していけるかもしれない。

4つのスーパーブレイン搭載、98%を回生ブレーキで

iX3は「ドライビング・ダイナミクス」「運転支援システム」「インフォテインメント」「ベーシック&コンフォート」を担当する4つの高性能コントロール・ユニット「スーパーブレイン」を搭載する。なかでも、走りを司るスーパーブレインは「Heart of Joy」と呼ばれ、駆動力や回生ブレーキ、摩擦ブレーキ、ステアリング制御などを統合管理する。

例えば、クルマの基本動作のひとつである「止まる」をとってみると、iX3は日常走行のブレーキングの98%を回生ブレーキで行い、ほとんど摩擦ブレーキを使わないという。止まり方についてビー・エム・ダブリューの商品担当は、「BMW史上、内燃機関車も含めて、最も自然に、最もスムーズに止まるクルマ」だと説明した。

試乗してみて、スゴイと思ったのはそこだ。iX3はシフトを「B」に入れると、アクセルのオン/オフで加減速と停止が可能な、いわゆる「ワンペダル走行」ができる。試乗中に試してみると、このワンペダル走行の加減速がスムーズで、けっこう雑にアクセルペダルを戻してみても止まり方は自然な感じ。「ガクン」と体が前後にゆすられるようなことはなかった。

短い試乗時間ではあったものの、スーパーブレインの能力の一部は体感できたように思う。

フロントはBMW初の誘導モーター、硬めの乗り心地

iX3は前後2基のモーターを搭載。リアは「巻き線界磁式同期モーター」、フロントはBMW初採用の「誘導モーター」だ。性能はフロントが最高出力123kW、最大トルク255Nm、リアが最高出力240kW、最大トルク435Nm。システム・トータルでの最高出力は345kW、最大トルクは645Nmとなる。

フロントウィンドウ下部に横いっぱいに広がる43.3インチの「BMW パノラミック・ビジョン」が特徴的なインテリア。BMWが触れるとポップアップしてくるタイプのフラッシュサーフェスドアハンドルを採用するのは今回が初めてとのこと。

乗り心地はかなり硬めだと感じた。BMWらしく引き締まった乗り心地、ということなのかもしれない。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ