三菱自動車工業の新型「パジェロ」は、初代からの伝統を受け継ぎつつ「上質さ」にも磨きをかけた一台だ。頑丈で実用的なオフロードSUVのDNAに、どのように質感をプラスしたのか。実車の内装を徹底チェックした。
伝統と先進性が同居するメーター表示
新型パジェロのワールドプレミアでステージ上に並んでいた2台は、インテリアカラーが「キャメル」のタイ仕様だった。ボディカラーは「アーマーカッパーメタリック」×「ジェットブラックマイカ」でフロントグリルは横桟タイプ、もう1台は「ファントムブルーメタリック」でハニカムタイプのグリルを採用している。
新型パジェロのインテリアは、初代モデルから引き継いだ水平基調のインストルメントパネルが特徴だ。2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成する「モノリスディスプレイ」は視認性に優れている。
センターディスプレイには、初代から続く伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーターを表示可能。直感的なグラフィックで、クルマの状況が把握しやすい。運転席正面のディスプレイでは、大きな丸型2眼メーターの間にさまざまな情報を表示でき、背景は時間やシチュエーションに合わせて変化していく仕組みだ。
素材が上質!シートアレンジは?
内装色のキャメルは、砂や泥が付着しても汚れが目立ちにくい色合い。柔らかいインパネ部は質感だけでなく、荒れた路面で乗員が頭をぶつけた場合の安全面にも考慮したという。
インパネやドアトリムには、日本の伝統工芸である「木目込み」に着想を得た縫製技法で仕立てたソフトマテリアルを採用。立体感があり、三菱自動車のフラッグシップSUVにふさわしい上質感を醸し出していた。
もう1色、「ブラック」の内装色も肉眼で確認できた。上質な素材使いはそのままに、よりタフで機能的な印象を与えるカラーリングで、どんな場所にでも突き進んでいけそうな雰囲気だ。
シートは2-3-2の3列7人乗り。2列目は前後150mmのスライド&チップアップが可能で、3列目はダイブダウン仕様となっている。3列目シートは十分なサイズを確保し、後方に向かって床面が高くなっているので見晴らしもいい。その代わり、乗り降りするにはちょっとタイトな空間かもしれない。3列目を倒せば、十分なラゲッジスペースが出現する。
日本仕様はシフトレバーのデザインが違う?
ワールドプレミアのプログラムが終了したので会場の外に出てみると、そこにはもう1台の新型パジェロが置いてあった。キャメルのインテリアを明るい光の元で撮影していると、メーター表示部が日本語表記になっていることに気が付いた。よく見ると、シフトレバーの形状も違う。会場内にあったタイ、豪州仕様は楕円のグリップ式だったのだが、こちらは背が低くて四角い「く」の字型のレバーになっている。
横に置かれていたスペックシートをよく見ると、仕向地のところに小さな文字で「Japan 日本」の文字が確認できた。日本仕様については非公表の部分も多いが、シフトレバーのデザインにまで変更が加えられているのであれば興味深い。正式発表時にどのような仕様となるのか、注目したいところだ。



