Apple HomeView、日本発売未定 Siri AIが日本語未対応で販売のアナウンス行われず
Apple HomeView、日本発売未定 Siri AIが日本語未対応で販売のアナウンス行われず

Appleは今週、ニューヨークで「Welcome Home」イベントを開催し、「HomePod mini 2」「Apple TV 4K」「Apple HomeView」を発表した。このうち、スマートホームの中心となる「Apple HomeView」については、Siri AIが日本語にまだ対応していないため、販売のアナウンスは今のところ行われていない。

スマートホームへの対抗製品としての位置づけ

Apple HomeViewは、すでにAmazonやGoogleが手がけているスマートディスプレイへの対抗製品といえる。ただし、それらと真っ向勝負をしているというよりは、かなり割り切っているというか、いい意味で「中途半端」な感じが面白い製品になっている。

Apple HomeViewにはアップル純正の写真やカレンダー、FaceTimeなどの機能が備わっている。しかし、App Storeは提供されておらず、アプリ開発者がアプリを配信する術はない。だが、CarPlayに準拠した様式になっているようで、CarPlayで使えるアプリであれば利用可能なようだ。

iPhoneとの連携と家族向け機能

Apple HomeViewは車内におけるディスプレイとiPhoneのような関係性で、ユーザーのiPhoneのなかにあるアプリやデータを表示、再生するというコンセプトなのだろう。もちろん、ドアベルや防犯カメラ、サーモスタットなど住居内のスマート家電をコントロールするディスプレイという役割も大きい。

また、家族向けの用途を満たすため、最大6人のユーザーを識別し、それぞれのiPhone内のコンテンツを表示したり、Siri AIによって、提案なども行ってくれるようだ。

日本市場での普及には時間がかかる見通し

アメリカと日本では住居環境が大きく異なるため、スマート家電も日本仕様に合わせる必要があるため、普及させるにはかなり時間がかかることだろう。Apple HomeViewを「スマートホームのコントローラー」という位置づけで売っていくのは難しいのかもしれない。

一方で個人的に期待したいのが「固定電話の代わり」という存在だ。昨今、固定電話がない家庭が多いなか、自宅にいる家族に電話連絡しようとすると、意外とスマホに出てくれないことがある。家庭内だと「充電中」であったり「別の部屋に置きっぱなし」ということが多く、電話しても気がついてくれないのだ。

そんななか、Apple HomeViewのようなデバイスがあれば、そこに連絡をする、あるいはiPhone経由でApple HomeViewに着信があると、家族が気がついてくれるようになるだろう。留守中にも自宅内の様子を確認するといった場合もApple HomeView経由であれば安全だ。

Apple HomeViewは、日本の住居事情、生活環境に合わせた提案ができれば、日本でも定着していく可能性はあるのではないだろうか。