東洋経済オンラインのYouTubeチャンネルで、元高校球児でフリーアナウンサーの上重聡がお送りする資産運用シリーズの最新回が公開された。今回のゲストは、全世界株式インデックスファンド(いわゆる「オルカン」)の生みの親である代田秀雄氏。インデックス投資の極意や、資産運用のゴールについて語った。
オルカンとは何か?その基本を徹底解説
代田氏は、オルカン(正式名称:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))について、世界の株式市場をそのまま買うインデックスファンドだと説明。手数料は年0.05775%と業界最安水準で、約3,000銘柄に分散投資できる。組み入れ銘柄は世界の株式時価総額に基づき、四半期ごとに見直される。
上重氏が自身はオルカンを持っていない理由を尋ねると、代田氏は「投資は人それぞれ。無理に持つ必要はない」と応じた。
インデックス投資で億り人になれる?
「インデックス投資で億り人になれるのか」という質問に対し、代田氏は「なれる可能性はあるが、それにこだわる必要はない」と指摘。過去のデータでは、世界株式に長期投資すれば年率5~7%のリターンが期待でき、毎月3万円を30年間積み立てれば約3,000万円、5万円なら約5,000万円に達するという。しかし、「資産運用は人生の主役ではない。大切なのは、自分が何をしたいかだ」と強調した。
今から買っても遅くない?
「今からオルカンを買っても遅くないか」という質問には、「遅くない。むしろ今から始めるのがベスト」と回答。相場のタイミングを計るより、時間を味方につけることが重要だと説いた。代田氏自身、30年以上前にインデックス投資を始めた経験から、複利効果の大きさを実感しているという。
代田氏がオルカンに至る道のり
代田氏は1985年に三菱信託銀行に入社。個人財務相談や法人融資を担当後、年金資金や投資信託の運用業務に約30年携わった。三菱UFJ投信で商品企画部長を歴任し、2019年から三菱UFJ国際投信常務取締役として商品・マーケティング部門を所管。インデックス投資を通じて資産形成やNISAの普及に貢献した。2025年4月に三菱UFJアセットマネジメント常務取締役を退任し、特別業務顧問に就任。同時にシロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズを設立した。
アメリカから来た「インデックス化」の波
代田氏は、インデックス投資の普及はアメリカから始まったと説明。1970年代にジョン・ボーグルがバンガードを設立し、個人向けインデックスファンドを広めた。日本では2000年代以降、低コストのインデックスファンドが増え、NISAの拡充も追い風となった。現在、オルカンの純資産総額は約5兆円に達し、個人投資家の人気を集めている。
資産運用のゴールとは何か
「資産運用のゴールは、単にお金を増やすことではない」と代田氏。大切なのは、資産形成を通じて人生の目標を実現することだという。例えば、老後資金や教育資金、住宅購入など、具体的な目標を設定し、それに合わせた運用が重要。インデックス投資は、そのための有効な手段の一つに過ぎない。
さらに、貯蓄や投資は人生の主役ではないと強調。「お金は手段であって目的ではない。自分の人生で何をしたいか、それを考えた上で資産運用を活用してほしい」と締めくくった。
オルカンの好調は今後も続く?
オルカンの今後の見通しについて、代田氏は「世界経済の成長に連動するかぎり、長期的には上昇傾向が続く」と予想。ただし、短期的な変動は避けられないため、ドルコスト平均法で積み立てることを推奨した。また、投資信託の選び方として、コストの低さと分散度の高さを重視すべきだとアドバイスした。
今回の動画は、資産運用に興味がある初心者から経験者まで、幅広く役立つ内容となっている。東洋経済オンラインのYouTubeチャンネルで公開中。



