プレナス、食材遅れを公式発表
プレナス(東京都中野区)は7月15日、持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」と定食チェーン「やよい軒」について、当面の間一部店舗に対する食材の納品が遅れる見込みだと明らかにした。原因はニチレイ(東京都中野区)が13日に発表した不正アクセス被害に伴うシステム障害という。
プレナスは「ほっともっと」と「やよい軒」を全国に展開しており、今回の遅延はシステム障害によるサプライチェーンの混乱が原因と説明している。同社は影響を最小限に抑えるため、代替調達などの対策を進めているが、一部店舗では当面の間、通常通りの営業が困難な状況が続く可能性がある。
KFC、全店舗で品切れや臨時休業の可能性
日本ケンタッキー・フライド・チキンは14日、食材配送をニチレイに委託している関係で、KFC全店舗で商品の一部品切れやメニューの制限、営業時間の短縮、臨時休業などが起こる可能性があると発表した。また、ネット注文やデリバリーを一時停止した。同社は「お客様にはご不便をおかけしますが、安全な商品提供を最優先に対応する」とコメントしている。
KFCは全国に約1200店舗を展開しており、今回の影響は広範囲に及ぶとみられる。同社はニチレイのシステム復旧状況を注視しながら、順次通常営業に戻す方針だ。
イオンやくら寿司も影響
イオンも15日、ITmedia NEWSの取材に対し、一部店舗で商品が欠品していると明らかにした。欠品している商品や店舗などの詳細は調査中という。イオンは全国に約2000店舗を展開しており、影響は一部にとどまっているものの、今後の拡大が懸念される。
くら寿司は15日、委託先への不正アクセスの影響でシステム障害が発生し、寿司ネタや冷凍食品、一部食材の配送に遅れや未着が生じていると発表した。同社は「お客様にはご迷惑をおかけし申し訳ありません。早期復旧に努める」としている。
ニチレイの不正アクセス被害
ニチレイは7月13日、不正アクセスによるシステム障害が発生したと発表した。冷凍倉庫の入出庫業務やニチレイフーズの冷凍食品出荷業務に支障が出ている。同社は「関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
不正アクセスはニチレイのシステムに外部から侵入し、一部のサーバーが暗号化されるランサムウェア攻撃とみられる。同社は専門家の協力を得て復旧作業を進めており、完全復旧のめどは立っていない。
影響拡大の背景
ニチレイは日本最大級の冷凍食品・物流企業であり、多くの外食チェーンや小売店に食材を供給している。今回の不正アクセスにより、同社のシステムが停止したことで、サプライチェーン全体に波及効果が生じている。特に、冷凍食品の在庫管理や配送計画に支障が出ており、各社は代替手段を模索している。
情報セキュリティ専門家は「ニチレイのような基幹インフラ企業への攻撃は、社会全体に影響を及ぼす可能性がある。企業はサプライチェーン全体のセキュリティ対策を強化する必要がある」と指摘している。



