GMO系FXサービスで不正アクセス、2秒で400万円失う被害相次ぐ
GMO系FX不正アクセス、2秒で400万円失う被害

GMOインターネットが運営するFX(外国為替証拠金取引)関連サービスが不正アクセスを受けた問題で、「身に覚えのない取引で現金を失った」と訴える顧客が相次いでいる。取引口座のパスワードなどが不正に利用された可能性があり、説明を求める声が上がっている。

2秒間で400万円超の損失

21日午後4時22分。神奈川県内の男性会社員(44)は偶然、FXの取引画面を見ていて異変に気づいた。画面には、わずか2秒ほどの間に400万円超の損失が記録されていた。その後も2分近く身に覚えのない取引が続き、損害は600万円を超えた。

自動取引を利用しているが、自身が設定した条件とはまったく異なる取引形態だった。「パニックだった」と男性は振り返る。さらにその後、「Hacking Team」を名乗る人物から日本語で「アカウントの残高をすべて破壊しました」と書かれたメールが届いた。

GMO側の発表と顧客の訴え

この取引があった日、男性が利用していたFX関連サービス「お名前.comデスクトップクラウド」をめぐり、サービスを運営するGMO側が不正アクセスを受けたと発表していた。発表では「現時点で、個人情報の漏洩は確認されていない」とされたが、22日の「続報」では、サービスのサーバー上で利用されている取引口座のパスワードなどが第三者に閲覧された可能性があるとされた。

男性はGMO側に連絡を試みたが、電話もメールも応答がないという。「『お名前ドットコム』はみんな使っているという信頼感があった。だからそこが不正アクセスされて情報が抜かれるというのは考えもしなかった。そこは反省と思った」と悔やんだ。

愛知県の女性も430万円余り失う

同じサービスを使っていた愛知県内の女性会社員(29)は22日朝、いつものようにFX取引の状況を確認して「頭が真っ白になった」。その日の午前5時前から短時間で意図していない大量の取引が繰り返されていた。口座残高は6768円しかなく、430万円余りの資金はほぼ底をついていた。

女性はGMO側に対し、「何が起きたのか明らかにし、安心して利用を再開できるよう、具体的な再発防止策や影響を受けた利用者への対応状況を説明してほしい」と訴えている。