ソフトバンクは2024年7月13日、企業が生成AI(人工知能)をはじめとするAI技術を安全かつ安心して活用できる体制の構築を支援する「AIガバナンス策定支援サービス」の提供を開始した。このサービスでは、ソフトバンクが自社で実際に運用している規程やガイドラインなどを基にしたテンプレートと、データ・AIコンサルティング企業であるインキュデータによるコンサルティングを組み合わせ、各企業の状況に応じたAIガバナンス体制の構築を支援する。
AI活用の急速な進展とリスクへの対応
生成AIをはじめとするAI技術の活用が急速に進む一方で、情報漏えい、ハルシネーション(生成AIが事実に基づかない情報をあたかも根拠があるかのように出力する現象)、著作権侵害、バイアス(偏り)、不適切な利用など、AIに起因するさまざまなリスクへの対応が企業の重要課題となっている。ソフトバンクは、AIの適切な活用を通じて安全・安心なサービスを提供するため、2022年7月に「ソフトバンクAI倫理ポリシー」を策定。AIガバナンス基本規程や各種ガイドライン、チェックシートなどを整備し、社内のAIガバナンスを推進してきた。
サービス内容と特徴
今回のサービスでは、ソフトバンクが自社での運用を通じて蓄積した知見を反映し、汎用化したテンプレートを提供する。これにより、ゼロベースで文書を作成する場合と比較して、策定にかかるコストを削減し、迅速な体制整備を支援するという。基本パッケージには、AIガバナンスに関する基本ルールや役割、責任範囲などを定める基本規程のほか、AIの企画・開発・利用・運用に関する注意事項をまとめたガイドライン、ユースケース別のリスクを確認するチェックシートが含まれる。
また、データ×AIコンサルティングを手掛けるインキュデータと連携し、企業の業種やAIの利用状況、組織体制に応じて規程類をカスタマイズする。業務・管理プロセスの構築や組織体制の検討、運用の定着まで伴走型で支援するほか、法規制の動向に合わせたドキュメントの更新にも継続的に対応するとしている。
今後の展望
ソフトバンクは、このサービスを通じて、企業のAI活用におけるリスク管理を支援し、AIの社会実装を促進する狙いがある。インキュデータとの協業により、より実践的で効果的なガバナンス体制の構築を目指す。



