NECは7月24日、金融や製造、公共、サービス業などの基幹業務システム向けエンタープライズストレージ「iStorage A5400」の販売を開始した。従来機と比べて処理性能や接続性、記憶容量を強化し、出荷は2026年12月に開始する。
後継機として性能向上
iStorage A5400は、現行製品「iStorage A5200」の後継機に位置付けられる。最新世代のXeon-SP 20コアCPUを搭載し、1秒間に処理できるデータの読み書き回数を示すIOPS性能を、従来機比約1.5倍となる150万IOPSに高めた。内部クロスバーの帯域も約2倍に拡大し、大容量データの高速転送に対応する。
ホストポート数は従来機の128本から192本へ拡張し、接続性を1.5倍に向上させた。ACOS用ドライブの容量は最大1.2TBとなり、装置全体の最大容量を40万4505GBまで拡張できる。
柔軟な拡張性と信頼性
異なる2種類の論理ディスクフォーマットを同じアレイグループ内に混在させることもでき、将来の事業拡大やデータ量の増加に応じて段階的にシステムを拡張できるとしている。
遠隔地にデータを複製するリモートレプリケーション機能では、セミ同期順序保証バッファ容量を従来機比10倍の最大100GBに拡大した。異なる容量の論理ディスク間でのデータ複製にも対応し、ストレージ更改時に小容量の論理ディスクから大容量の論理ディスクへデータを移行しやすくしたという。
このほか、キャッシュメモリでメモリエラーが発生した際に、メモリの不良交代処理によってディレクタの再起動や縮退を回避する仕組みを搭載した。装置ファームウェアのアップデート時間も従来機比で約30%短縮している。
装置内のデータ転送経路でデータの整合性を確認するブロックガード機能も継承し、24時間365日の稼働が求められる基幹業務システムの安定運用を支援するとしている。



