Windows Latestは、Microsoftが2017年にサポートを終了した動画編集ソフト「Windows Movie Maker 6.0」を2026年の環境で試用した結果を伝えた。Windows 11の標準動画編集ソフト「Clipchamp」と比較して、メモリ消費が97%少なかったという。同メディアは、シンプルで軽量なソフトウェア設計の価値をあらためて評価している。
非公式配布版のMovie Maker 6.0、利用には注意
今回試用されたWindows Movie Maker 6.0は、Xユーザーの@skylerdagirlによって公開された非公式バージョンである。同氏は「(元の)出所は不明だが、数年前から使用しているGoogleドライブ上のMediaFireリンクから入手した」と述べており、Microsoftの許可は得ておらず、改ざんの検証も行われていないとみられる。
@skylerdagirl氏は、Windows 7、10、11で動作を確認したと主張しているが、その安全性は未知数だ。セットアップファイルにデジタル署名が存在しないため、検証する場合は消去を前提としたエアギャップ環境での試用が望まれる。なお、最近になって公開した理由は「MediaFireリンクの消滅」を恐れたためとしている。
シンプルな使い勝手が評価される一方、安定性に課題
Windows Movie MakerはWindows Vistaを最後にサポートを終了している。そのため、Windows 7、10、11は公式にはサポートされていない。@skylerdagirl氏は「長時間放置するとクラッシュする」と述べており、Windows 11で利用するには安定性に問題があるとみられる。
しかし、試用したWindows Latestの記者は好意的な意見を伝えている。利用者登録やMicrosoftアカウントによる認証、決済情報の入力が不要で、「インストールの手順があまりにも簡単だった」と述べている。さらに、動画の読み込み、クリップ操作、場面転換やタイトルカードの追加は直感的に理解でき、説明画面を見なくても編集を始められたという。Windows Movie Makerは簡易的な動画編集ソフトではあるものの、必要最小限の編集を素早く済ませるという本来の役割を十分に果たしているとの感想だ。
多機能化が進む時代における軽量ソフトの価値
現行のClipchampは、機能追加やOneDriveをはじめとするクラウドサービスとの連携が進んでいる。一方、Windows Latestの記者は、ローカルファイルを使って必要最小限の動画編集を行いたいユーザーにとって、アカウント登録を必要とせず、シンプルな操作で作業を完結できるソフトウェアにも依然として価値があるとの見方を示している。
Movie Maker 6.0の試用を通じて、同記者は、多機能化だけがソフトウェアの価値ではなく、目的を限定した軽量な設計にも魅力があると評価している。クラウドサービスとの連携が進む現在だからこそ、短時間で起動し、必要な作業を手軽に行えるシンプルなソフトウェアを求めるユーザーの存在をあらためて浮き彫りにする結果となった。



