Notion、メールアプリ「Notion Mail」を9月に終了 AIエージェントへの全面移行へ
Notion Mail9月終了、AIエージェントへ全面移行

Notionは現地時間6月25日、メールアプリ「Notion Mail」を9月22日にWeb版、デスクトップ版、iOS版で終了すると発表した。AIエージェントの機能が向上し、受信トレイの運用をエージェントに任せるユーザーが増えたことが理由だとしている。

Notion Mailの終了とその背景

Notionは、タスクやドキュメント、プロジェクト、Wikiなどを1カ所にまとめる「オールインワンワークスペース」を中核事業とし、近年は「AIワークスペース」を掲げてAI機能やエージェント機能の拡充に注力している。Notion Mailは、こうしたワークスペースと連携するGmailベースのメールクライアントとして提供されてきた。

Notion Mailの正式版提供開始は2025年4月だった。公式Xアカウントの投稿によると、Notion Mailは「受信トレイがユーザー自身のように考える」ことを目指して投入され、AIによって徐々に高機能化してきた。同社のエージェントが進化するにつれてメール業務をエージェントに任せるユーザーが増え、現在ではNotion Mailユーザーの半数以上が受信トレイを1度も開かずにメールを管理しているという。こうした利用実態を踏まえ、受信トレイの運用をエージェントに全面的に委ねる方向にかじを切る。

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データエクスポートと今後のAI機能

終了に伴い、ユーザーは6月25日から、Notion Mailにしか存在しないデータをエクスポートできる。9月21日が保存できる最終日で、22日以降は未保存のデータが完全に削除される。受信トレイのメール自体はGmailと双方向同期されているため、終了後もGmail側に残る。

メール関連のAI機能は終了後も継続する。Gmailを検索してNotion AIで返信を下書きする「Gmail AIコネクター」、Notionページに追加済みのメールブロック、Gmail経由でメールを読み書き・送信できるAIエージェントのメールツールは引き続き利用できる。自動ラベルも、Gmailと連携したカスタムエージェントで同様の振る舞いを再現できるとしている。

NotionのAI戦略と今後の展望

Notionは今年、同社初のAIエージェントを搭載した「Notion 3.0」を発表している。Slackなどの外部ツールと連携し、情報収集やプロジェクト管理といった複雑なタスクを自律的に実行する。基本機能は無料で全ユーザーに提供される。また、日本国内向けにデータ保管が可能なエンタープライズ向けサービスも開始しており、EUに続く取り組みとして国内企業のニーズに応えている。

Notionは、メールクライアントという個別ツールから、AIエージェントによるワークフロー自動化へと戦略をシフトしている。Notion Mailの終了はその一環であり、ユーザーは今後、AIエージェントを通じてメールを含むさまざまな業務を一元管理することになる。

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