Microsoftが提供するWindows向けPC管理ツール「Microsoft PC Manager」に搭載されているメモリ解放機能について、Windows Central(6月22日付)がテスト結果を報告し、適切な使用方法を呼びかけている。同機能はワンクリックで不要なメモリを解放できるが、頻繁に使ってもパフォーマンス向上につながらないケースがあるという。
ブースト機能でメモリ使用率は低下するが…
Microsoft PC Managerは、Microsoftが公式に提供する無料のPC最適化ツールだ。その中核機能の一つである「ブースト」を実行すると、不要なメモリの解放や一時ファイルの削除を自動で行う。Windows CentralがWindows 11環境でテストしたところ、メモリ使用率は約39%から約30%に低下した。
しかし、その一方でPowerToysの一部機能に影響が生じる場面も確認された。Windows Centralは「メモリを解放すれば必ずしもパフォーマンスが向上するわけではない」と指摘している。
メモリ使用率が高いこと自体は問題ではない
Windows OSは、空いているメモリをキャッシュとして積極的に活用し、アプリやファイルへのアクセスを高速化している。そのため、タスクマネージャーでメモリ使用率が高く表示されていても、それが直接パフォーマンス低下を意味するわけではない。
キャッシュとして利用されているメモリは、他のアプリケーションが必要になった時点でWindowsが自動的に解放する。このため、空きメモリが少ないことを過度に心配する必要はない。むしろ、十分に利用できるメモリまで手動で解放すると、キャッシュが失われ、一時的にアプリの起動やファイルアクセスが遅くなる可能性がある。
ブースト機能を使うべきタイミング
Windows Centralは、ブースト機能を常用するのではなく、PCの動作が明らかに遅くなった場合に限って利用することを推奨している。具体的には、メモリリークによって特定のアプリケーションが異常にメモリを消費している場合や、メモリ不足によってディスクへのスワップが頻繁に発生し、体感できるほど応答性能が低下している場合には、メモリ解放が改善につながる可能性がある。
一方、動作に問題がないにもかかわらず、メモリ使用率だけを理由にブースト機能を繰り返し実行するメリットは小さいと同メディアは指摘する。また、ブースト機能によって改善を実感する場面が頻繁にある場合は、搭載メモリ自体が不足している可能性が高い。そのような状況が続くのであれば、メモリの増設を検討した方が根本的な解決につながると結論付けている。



