iPhone 14以降の衛星通信機能とは
iPhone 14以降のモデルでは、ステータスバーに人工衛星マークが表示されることがある。これはWi-Fiが圏外でモバイルデータ通信も利用できない場合に現れ、緊急時には衛星通信を介してテキストメッセージを送信できる機能だ。山奥や通信設備が乏しい場所でなければ使う機会は少ないため、必要性に疑問を感じるユーザーもいる。
待機中の電力消費はごくわずか
IT/AVコラムニストの海上忍氏によると、iPhoneの衛星通信機能が待機中に消費する電力はごくわずかだという。常に衛星を探しているわけではなく、Wi-Fiやモバイル回線がつながらないときに自動的に接続を試みるだけであり、通常の使用中はほとんど待機状態にある。そのため、バッテリー消費を理由に無効化する必要はない。
緊急時の保険としての価値
使用機会が少ないからといって無効化するのは得策ではない。海上氏は「山奥で遭難したり、災害で携帯電話回線が使えなくなった際、自動的に衛星通信につながる安心感がある」と指摘する。これは緊急時の保険のようなもので、無効化すべきではないと結論づけている。
通信開始時のバッテリー消費に注意
ただし、衛星通信機能が実際に動作を開始すると状況は変わる。GPSやセンサーで通信衛星を追跡し、遠くの衛星と通信するために高出力の電波を発信する必要があるため、モバイル回線やWi-Fi以上に電力を消費する。その場合はバッテリー節約のため、不要なアプリを閉じるなど省電力対策を取ることが推奨される。
海上忍氏はUNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作が多数あり、マイナビニュースでは「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」などで知られる。また、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発や、AV機器アワード「VGP」審査員としても活躍している。



