連載『絶対に「終わらせる」時間術』では、仕事を確実に終わらせるための実践的なテクニックを紹介している。今回のテーマは、ランチの誘いなど、予定外の時間を奪う誘惑を断ち切る「鉄の返答フレーズ」だ。
なぜランチの誘いが仕事の妨げになるのか
ビジネスパーソンにとって、同僚や取引先からの「ランチ一緒にどう?」という誘いは、しばしば集中力を削ぐ要因となる。特に、重要なタスクに取り組んでいる最中にこうした誘いが来ると、中断によるタイムロスが大きい。佐藤彰太氏(時間術の専門家)によれば、こうした誘いを断るのに躊躇する人は多く、結果として自分の時間を犠牲にしてしまうという。
鉄の返答フレーズとは
佐藤氏が推奨するのは、シンプルで効果的な返答フレーズをあらかじめ準備しておくことだ。例えば、「すみません、今日はどうしても終わらせたい作業があるので、また今度お願いします」という具合に、理由を明確にしつつも、相手を不快にさせない言い方が重要だ。このフレーズを「鉄の返答」として準備しておくことで、その場で適切な言葉を考えるストレスから解放される。
具体的なシチュエーション別の対応
佐藤氏は、状況に応じたバリエーションも提案している。例えば、相手が上司や取引先など、断りにくい立場の場合でも、「本日は締切間近の案件がありまして、ランチはお預けさせてください。代わりに、明日の朝一番に打ち合わせを設定しませんか?」と代替案を提示することで、関係を損なわずに断ることができる。
また、すでにランチの約束がある場合でも、「今日は別の用事が入っているので、またの機会に」と簡潔に伝えるだけで十分だ。重要なのは、自分の時間を守るための優先順位を明確にすることだと佐藤氏は強調する。
時間を自分でコントロールする重要性
この「鉄の返答フレーズ」の背景には、自分の時間を自分でコントロールするという意識改革がある。多くの人は、誘いを断ることに罪悪感を覚えるが、仕事の生産性を高めるためには、必要な断りはむしろプロフェッショナルな行動だと佐藤氏は指摘する。
実際、佐藤氏の調査によれば、こうしたフレーズを事前に準備している人は、そうでない人に比べて、1日あたり平均で約45分の作業時間を確保できているという。この45分は、年間に換算すると約190時間に相当し、大きな差を生む。
まとめ:鉄の返答で仕事を確実に終わらせる
ランチの誘いを断ることは、単なる時間の節約だけでなく、自分の仕事に対する集中力を維持するための重要なスキルだ。佐藤氏は、「絶対に仕事を終わらせたいなら、誘惑を断つ勇気を持ち、そのためのフレーズを準備しておくことが不可欠」と結論づけている。



