漢字クイズシリーズ、今回は「金」を含む難読漢字を特集する。金槌、金襴、金木犀など、一見すると読めそうで読めない言葉をピックアップ。それぞれの読み方と意味を詳しく解説する。
金槌(かなづち)
「金槌」は「かなづち」と読む。鉄製のハンマーを指す言葉で、大工道具としてよく知られている。また、「金槌頭(かなづちあたま)」のように、頭が固いという比喩表現にも使われる。さらに、「金槌」は泳げない人を指す俗語としても用いられる。これは、金槌が水に沈む様子に由来する。
金襴(きんらん)
「金襴」は「きんらん」と読む。金糸で模様を織り出した豪華な織物のこと。主に着物や帯、仏教の装飾などに使用される。金襴は、金の輝きと繊細な織り技術が特徴で、高級感のある素材として知られている。歴史的には、中国から伝わった技法が日本で発展した。
金木犀(きんもくせい)
「金木犀」は「きんもくせい」と読む。モクセイ科の常緑小高木で、秋にオレンジ色の花を咲かせる。強い芳香が特徴で、庭木や公園樹として人気がある。金木犀の花は、香水や茶の香り付けにも利用される。なお、白い花を咲かせる「銀木犀(ぎんもくせい)」という品種もある。
金剛(こんごう)
「金剛」は「こんごう」と読む。ダイヤモンドのことを指し、非常に硬いもののたとえとして用いられる。仏教では、金剛杵(こんごうしょ)という武器や、金剛力士(こんごうりきし)のような護法神にも関連する。また、「金剛石(こんごうせき)」はダイヤモンドの和名である。
金屏風(きんびょうぶ)
「金屏風」は「きんびょうぶ」と読む。金箔や金粉を用いて装飾された屏風のこと。主に格式の高い場や、祝い事の席で使用される。金屏風は、光を反射して華やかな雰囲気を演出する。歴史的には、安土桃山時代に狩野永徳らが手掛けた豪華な金屏風が有名。
金縛り(かなしばり)
「金縛り」は「かなしばり」と読む。体が動かなくなる現象で、睡眠中に起こることが多い。医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれ、レム睡眠と覚醒の境界で発生する。また、比喩的に、何かの制約で自由に動けなくなることを「金縛りに遭う」と表現する。
金糸雀(かなりあ)
「金糸雀」は「かなりあ」と読む。鳥のカナリアのこと。アトリ科の小鳥で、美しい声と黄色い羽毛が特徴。ペットとして飼われることが多く、鳴き声を楽しむために飼育される。カナリアは炭鉱で一酸化炭素の検知に使われた歴史もある。
金魚(きんぎょ)
「金魚」は「きんぎょ」と読む。フナの突然変異を品種改良して作られた観賞魚。赤やオレンジ、白など様々な色や形がある。金魚すくいなど夏祭りの風物詩として親しまれている。また、金魚は中国から日本に伝わり、江戸時代に庶民の間で広まった。
金槌頭(かなづちあたま)
「金槌頭」は「かなづちあたま」と読む。頭が固くて融通が利かない人を指す俗語。金槌(ハンマー)のように硬い頭という比喩から来ている。同様の表現に「鉄頭(てつあたま)」などがある。
金輪際(こんりんざい)
「金輪際」は「こんりんざい」と読む。「絶対に」「断じて」という意味の副詞。否定の言葉と共に使われ、「金輪際やらない」のように強い決意を表す。語源は仏教の「金輪(こんりん)」という世界の下支えから来ている。
以上、『金』を含む難読漢字を紹介した。読み方や意味を知ることで、日本語の奥深さを感じていただければ幸いである。



