松江市の料理研究家・上田まり子さんが運営する「フードマリコ」は、食物アレルギーを抱える子どもたちを支援する新プロジェクトを始めた。家庭へ自社製造の食品を届けるサービスで、実現に向けてクラウドファンディング(CF)を開始した。
アレルギー対応食の研究・開発の実績
上田さんは重度の食物アレルギーがある3人の子どもを育てる自身もアレルギーを持つ。フードマリコは2022年12月からJR西日本グループの会社が運営する広島市内のホテルで、アレルギー食材を使わないビュッフェを定期開催。2026年3月には帝国ホテル東京でも同様のビュッフェを開いた。
主なメニューは、卵を使わないオムライス、米粉を使ったアメリカンドッグや唐揚げ、ワッフル、食パンなど。2025年4月からは松江市内の子ども食堂「のあれキッチン」でも提供している。県内では出雲市の洋菓子店「パティスリー・ルノワール」と益田市のスーパー「キヌヤ」にも納品しているが、県外の店舗では扱いがない。
プロジェクトの3本柱と支援の呼びかけ
プロジェクトは、ECサイトの稼働、米粉総菜のラインアップ拡充、液体凍結による冷凍便で「できたての味」を届ける物流体制の構築の3つが柱。継続的に商品を届ける仕組みを確立するため、最終目標額300万円の支援が必要としている。支援額に応じて米粉総菜や米粉パンのセットなどのリターンを用意。
8月中旬には山口県の5人家族がフードマリコを訪問し、上田さんにランチを依頼。トルティーヤやハンバーグ、チョコチップパン、オムライス、豆乳のホールケーキが並んだ。両親は「子どもたちが安心して好きな食事を楽しめることは、私たちにとって、これ以上ない幸せ。ネットでの購入ができるようになれば、子どもたちも喜ぶ」と期待を寄せた。
今後の展開と支援方法
上田さんは「アレルギーの有無にかかわらず、家族みんなが同じ食事を一緒に食べられるような環境づくりに努めたい」と話す。支援は大手CFサイト「CAMPFIRE」で9月30日まで受け付けている。



