アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは6月25日、企業間(B2B)決済のキャッシュレス化に関する調査結果を公表した。調査は2026年3月13日から16日にかけて、経営者、経理担当者、自営業者など20代から70代の男女1,030名を対象にインターネットで実施された。
銀行振込が依然として主流
企業間決済における支払い・請求の両面で、銀行振込の利用率が最も高かった。支払い時には78.7%、請求時には85.8%が銀行振込を利用しており、圧倒的なシェアを占めている。次いで口座振替が支払い時45.1%、請求時46.0%、現金が支払い時31.1%、請求時42.8%と続き、従来型の決済手段が中心であることが明らかになった。
一方、クレジットカードの利用率は支払い時で27.9%、請求(代金回収)時で29.4%にとどまり、企業間決済における利用はまだ限定的である。しかし、直近1年間でクレジットカードを利用している企業のうち、支払い・請求ともに約4割が利用を「増えた/増やした」と回答。他の決済手段と比較しても10ポイント以上高く、キャッシュレス化にはさらなる成長余地があることがうかがえる。
クレジットカード導入の効果と満足度
請求時にクレジットカード決済の受け入れが増加した企業では、その効果として「カード対応をきっかけにした新規顧客・注文の獲得」が最も多く、約半数(48.7%)が効果を実感している。また、約4割(38.5%)が「未回収リスクの回避」や「キャッシュフローの改善」を実感しており、クレジットカード決済の受け入れが業務効率化だけでなく、売上機会の拡大や安定した事業運営にも寄与していることが示された。
クレジットカード決済の利用満足度は、支払い時で81.5%、請求時で80.5%と、いずれも8割を超えた。支払い側・請求側の双方で高い評価を得ており、調査対象となった決済手段の中で最も高い満足度となった。
高い潜在需要と導入障壁
企業間取引におけるクレジットカード決済について、「支払いの際に利用したい」と回答した企業は63.4%、「取引先にクレジットカード決済を受け入れてほしい」と回答した企業は63.2%に上り、いずれも6割を超えた。現在の利用率が約3割であることを踏まえると、企業にはクレジットカードで支払いたいという高い潜在需要が存在することが明らかになった。
一方、企業間の支払い業務でクレジットカード決済を導入しない理由としては、「メリットを感じないから」「管理に手間がかかるから」がともに25.6%と最も高い割合を占めた。導入効果を十分にイメージできないことや管理業務への懸念が、普及に向けた課題となっていることがうかがえる。



