なぜ「正直すぎる人」ほど居場所を失うのか カミュ『異邦人』が示す嘘のない男の末路
正直すぎる人が居場所を失う理由 カミュ『異邦人』の教訓

明治大学文学部教授の齋藤孝氏が、プレジデント誌の連載「齋藤孝の人生がうまくいく『古典の名言』」において、カミュの小説『異邦人』を取り上げ、正直すぎる人が社会で居場所を失う理由を考察した。

正直者が馬鹿を見る現実

世の中には「嘘がつけない人」が存在する。真実を語れば自分が不利になる可能性があっても、どうしても嘘をつけない。齋藤氏はこうした正直者が、結果として不利益を被るケースが多いと指摘する。この現象は「正直者が馬鹿を見る」と表現される。子供の頃から「嘘をついてはいけません」と教えられるが、正直さを貫くことでかえって酷い目に遭うこともあるという。

『異邦人』が描く嘘のつけない男の末路

20世紀フランス文学を代表するアルベール・カミュの『異邦人』は、嘘がつけない男の末路を描いた小説だ。主人公のムルソーは、母親の死に際して涙を見せなかったことや、事件後の裁判で自分の感情を偽らずに語ったことが原因で、社会から孤立し、最終的に死刑判決を受ける。齋藤氏はこの作品を通じて、社会が求める「建前」や「嘘」を拒否することの危険性を浮き彫りにしている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

連載書籍化と有料会員限定記事

本連載は書籍『座右の一行』(プレジデント社、1650円税込)として刊行中。記事の続きはプレジデントオンライン有料会員限定で読むことができ、初回7日間無料の登録で全文が閲覧可能。有料会員には、広告最小化、雑誌『プレジデント』最新号読み放題、ビジネス動画の見放題、オンラインイベント参加などの特典がある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ