精神科医の益田裕介氏は、AIに依存しやすい人の特徴として、効率やタイムパフォーマンス(タイパ)を追求するあまり、感情が劣化する危険性を指摘した。博報堂メディア環境研究所所長の山本泰士氏との対談で、AIに「いいように転がされない」ための感情教育の必要性を訴えている。
AI依存のリスク
山本氏は「心に関する相談をAIに丸投げしてしまうのは怖い」と懸念を表明。このまま対策なしにAIが生活に浸透すれば、パーソナリティ機能が十分発達しないまま育つ人が増え、AIに騙されたり依存したりする危険性が高まると警鐘を鳴らす。益田氏は「教育はとても大切」としつつも、「ギャンブル依存やアルコール依存と同様、頭ではダメと分かっていてもなってしまう」と難しさを認める。
さらに、既にAIを使って疑わない人々をターゲットにした戦略が存在する現状を指摘。騙されやすい人が増える可能性に言及した。
感情教育の重要性
山本氏は、AI普及が避けられない中で人の幸せをどう創るか質問。益田氏は「精神科は幸せをゴールとしない。不安やトラウマに振り回されなくなることを目指す」と説明。その上で、「AIも商品の一つに過ぎず、それに支配されない、洗脳されない、操作されないことが大事」と強調した。
益田氏は、家族や職場のチーム力、教育など全体的な対処が必要だと述べ、パーソナリティ機能を高める方法について次ページ以降で解説する意向を示した。



