ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は14日、東京都内で開催された法人向けイベントで講演し、2040年におけるAI(人工知能)の未来像について大胆な予測を発表した。孫氏は「2040年に、世界のGDP(国内総生産)の20%にあたる7千兆円がAIの世界に置き換わる」と述べ、AIが経済の根幹を担う時代が到来すると強調した。
超知性時代の到来とAIエージェントの普及
孫氏は、AIの進化が人間の知能をはるかに超える「超知性(ASI)」の時代につながるとの見解を示した。講演では、2040年までに自律的に判断して行動する「AIエージェント」が100兆個に達し、人型ロボットは10億台に普及するとの数字を提示。「人の労働が根底から変わる」と述べ、雇用や産業構造の激変を予告した。
年間5兆ドルのAIインフラ投資
こうした社会を支えるため、AIインフラへの投資額は年間5兆ドル(約800兆円)規模に拡大するとの見通しを示した。孫氏は、AIエージェントやロボットが活躍する社会の基盤として、データセンターやネットワーク、電力供給などへの大規模投資が必要になると強調した。
孫氏はさらに、AIエージェントの進化が人間の意思決定を支援し、医療、教育、物流などあらゆる分野で効率化と革新をもたらすと指摘。特に、人間の労働を代替するだけでなく、新たな価値創造の源泉となるとの認識を示した。
ソフトバンクGのAI戦略
ソフトバンクグループは「AIに全賭け」する戦略を掲げ、官民一体での国産AI開発や、40社超への出資を通じてフィジカルAIでの差別化を狙っている。孫氏の今回の講演は、同社の長期的なビジョンと投資戦略を改めて示すものとなった。



