熊本市は、一部地域で運行する「AIデマンドタクシー」について、運賃システムを1日300円から1回500円に見直す方針を明らかにした。運行エリアも二つから三つに拡大し、公共交通の充実を図る。いずれも10月以降に導入される見通し。
現状と目的
市はバス停や駅から1キロ以上離れた「公共交通空白地域」の解消を目的に、2024年にAIデマンドタクシー「チョイソコ」を導入。現在は植木エリア(北区)と西南エリア(西・南区)で運行しており、車両や運転手は市タクシー協会に委託している。
利用者は電話やインターネットで予約し、人工知能(AI)が効率的な乗り合わせやルートを割り出す。1日に何度乗車しても運賃は300円で、障害者や70歳以上の高齢者、小学生以下は割引料金の100円で利用可能。停留所は店舗や公民館、ゴミステーション付近に設けられ、各エリアで300か所以上用意されている。
見直しの内容
6月18日の市議会特別委員会で、市側はピーク時に予約が取れない状況があるとして、エリアごとの体制を最大2台から3台に増やし、対象エリアに富合・城南エリア(南区)を追加。運賃も見直し、1回の乗車につき500円とする。割引料金は300円に改め、対象に中高生を追加するという。
現在の利用件数は1エリアで年間平均約9000件。市はサービス拡充後には1万2000件の利用を目指すとしている。



