政府、AI基本法を閣議決定 国際競争力強化へ企業支援
AI基本法を閣議決定、国際競争力強化へ

政府は18日、人工知能(AI)の開発・利用を促進しつつ、リスクに対応するためのAI基本法を閣議決定した。同法は、AIの社会実装を加速させるための企業支援策や、安全性を確保するための管理枠組みを定めており、日本の国際競争力強化を狙いとする。

法案の概要と目的

AI基本法は、AI技術の急速な進展を踏まえ、経済成長と社会課題の解決にAIを活用することを目的とする。具体的には、研究開発の促進、人材育成、データ整備などの環境整備に加え、AIの利用に伴うリスクへの対応として、事業者に対する自主的な安全管理の指針を示す。政府は、この法律を基に、AI関連産業の市場規模を2030年までに現在の約3倍の20兆円に拡大する目標を掲げている。

企業支援と国際連携

法案では、中小企業を含む事業者がAIを導入しやすくするための補助金や税制優遇措置を盛り込む方針だ。また、輸出管理や国際的なルール形成への積極的な関与を促す条項も含まれており、特に米国や欧州連合(EU)との連携を強化する。政府関係者は「AI分野での国際的な標準化をリードし、日本の技術が世界で通用する環境を整える」と述べている。

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リスク対策と安全管理

一方で、AIの悪用や差別、プライバシー侵害などのリスクに対処するため、事業者に対しては、AIシステムの透明性確保や説明責任の徹底を求める。具体的には、AIが生成したコンテンツにはその旨を明示する義務や、偏ったデータによる差別を防ぐための監査制度の導入が検討されている。消費者保護の観点から、国民からの相談窓口も設置される予定だ。

今後のスケジュール

AI基本法は、今通常国会に提出され、年内の成立を目指す。与党は「AI技術の恩恵を最大限に引き出すため、与野党の協力を得て早期に成立させたい」としている。一方、野党からは「リスク対策が不十分で、監視機関の設置が必要」との指摘も出ている。政府は、成立後1年以内に施行する方針で、関連する政省令の整備を急ぐ。

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