日本生物物理学会は、研究に貢献した人工知能(AI)も人間と一緒に論文の共著者として掲載する科学誌を創刊する。AIロボットによる実験の自動化など、AIの役割が大きくなる中で、その貢献を明示するのが狙いだ。論文の責任は人間が取る。
AIの共著者を可視化
科学研究へのAIの貢献が高まる中、ほとんどの科学誌や学会では、研究論文の著者は人間が前提となっている。生物物理学会の永井健治会長(大阪大教授)は「AIの寄与はますます大きくなっていく。遠からず、AI科学者の貢献を『共著者』として可視化する必要が出てくるだろう」と考え、学会内外で議論。責任著者の人間と、共著者としてのAIによる連名を必須とした科学誌の創刊を決めた。
実証研究と今後の計画
6月には実証研究として国の科学研究費助成事業(科研費)の交付が決まり、2年後をめどに、今ある科学誌の中にAIとの共著の論文を掲載するカテゴリーを創設。5年後に新しい科学誌の正式創刊を目指す。
東京科学大学の「ロボット未来創造センター」ではロボット「まほろ」が科学実験を自動化する実証研究を進めている。



