Google DeepMindは、15日先までの天気予報を高精度で行うAIモデル「GenCast」を公開した。このモデルは、従来の物理シミュレーションに基づく気象予報モデルを上回る精度を達成したとされる。
GenCastの特徴
GenCastは、過去40年間の気象データを学習した拡散モデルを採用している。従来の数値予報モデルと異なり、アンサンブル予報を効率的に生成できる点が特徴だ。1つの予報を生成するのに約8分かかるが、12時間ごとに最新の観測データを取り込んで予報を更新する。
Google DeepMindの研究チームによると、GenCastは2019年の気象データを用いた検証で、従来の欧州中期予報センター(ECMWF)のモデルよりも、97.2%の指標で優れた予測精度を示した。特に、台風の進路予測や極端な気温の予測で顕著な改善が見られた。
気象予報への影響
GenCastの公開により、気象予報の精度向上が期待される。特に、自然災害の早期警戒や農業、エネルギー分野での活用が見込まれる。Google DeepMindは、GenCastのコードをオープンソースとして公開し、気象研究者が利用できるようにする予定だ。
ただし、GenCastはあくまで予測モデルであり、実際の気象現象を完全に再現するものではない。研究チームは、GenCastと従来の物理モデルを組み合わせることで、さらに精度の高い予報が可能になるとしている。



